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2025年3月上旬号

健保連は2月21日の第223回総会で、令和7年度の事業計画や収入支出予算、交付金交付事業の事業規模など23議案を審議し、いずれも原案どおり了承した。
健保連第223回定時総会
宮永会長現役世代の負担軽減が不可欠
新たな「提言」を近く発表
健保連は2月21日、東京・港区のベルサール汐留で第223回定時総会を開いた。冒頭あいさつした宮永俊一会長は、高齢化のピークを迎える2040年頃に向け、高齢者医療費への拠出金負担がさらに重くなっていく見込みと指摘。このような状況を踏まえ、昨年4月から「ポスト2025」新提言検討ワーキンググループで議論を重ねてきたと言及し、近く最終とりまとめを発表する考えを示した。国民皆保険制度を将来世代に引き継いで...
福岡厚労相が来賓あいさつ(代読・榊原大臣官房審議官)
全世代で支え合う仕組みを構築
マイナ保険証利用促進へ協力依頼
2月21日の健保連総会には、榊原毅厚生労働省大臣官房審議官が出席し、福岡資麿厚労相のあいさつを代読した。高齢化と人口減少が進む社会にあり、現役世代の負担上昇の抑制を図りつつ、負担能力に応じてすべての世代で公平に支え合う全世代型社会保障の仕組みを構築することが重要と強調。他方、マイナ保険証の利用促進に向けては、国が先頭に立ち、医療機関、薬局、保険者、経済界等が一丸となり、様々な手段を通じて取り組みを...
第223回総会
7年度健保連事業計画など23議案を了承
健保連は2月21日の第223総会で、令和7年度事業計画や収入支出予算など23議案を審議し、いずれも原案どおり了承した。7年度事業計画は、①全世代型社会保障構築に向けた改革における主張実現・健保組合への支援策等②優れた保険者機能を発揮できる健保組合方式の維持・発展に向けた支援策の推進③マイナ保険証への移行と医療DXの推進に関する対応④事業の見直し・新たな事業─を最重点事業項目とした。さらなる現役世代...
支払基金のレセプト審査業務
健保連 不適切行為への対応を報告
健保組合から驚きや不満の声
健保連は第223回総会で、支払基金「レセプト審査業務における不適切行為」への対応について報告した。社会保険診療報酬支払基金の「レセプト審査業務における不適切行為」について、健保組合からは驚きや不満の声が挙がった。健保連は、対応チームを中心に対応を協議し、健保組合のサポートを受けながら、支払基金と対峙していく意向を示した。本事項は、職員・審査委員が確認する目視対象のレセプトについて、令和4年6月頃か...
現役世代の保険料負担軽減など
自民・公明・維新の会が合意
OTC類似薬保険見直し等 年末の予算編成過程で検討
自民・公明両党と日本維新の会は2月25日、党首会談を行い、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減や働き控えの解消、教育無償化等を盛り込んだ合意文書に調印した。会談には、石破茂首相、斉藤鉄夫代表、吉村洋文代表、前原誠司共同代表のほか、各党の幹事長、政務調査会長が出席し、合意文書に署名。合意後も引き続き、自民党、公明党、日本維新の会の3党の枠組みで、合意事項の実現に責任と誠意をもって取り組む方針を示した...
OTC類似薬の保険適用外など
日本維新の会 社会保険料を下げる改革案
医療費を年間で4兆円超削減
日本維新の会は2月19日の役員会で、「社会保険料を下げる改革案(たたき台)」を承認し、2月20日に公表した。「社会保険料を下げる改革案(たたき台)」は、2月13日に開催された「社会保険料を下げる改革会議」が初期的成果として取りまとめたもので、国民の医療費の総額を年間で最低4兆円削減し、現役世代1人当たりの社会保険料負担を年間6万円引き下げることをめざす。日本維新の会は今後、最低でも削減額が4兆円以...
医療・介護・障害関係者との車座
石破首相 働きがいの確保が重要
政府は2月25日、「医療・介護・障害福祉関係者との生産性向上等に関する車座」を開催した。車座には、医療・介護・障害福祉の各業界から、▽島貫隆夫氏(地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構理事長)▽三島康典氏(社会医療法人三愛会・大分三愛メディカルセンター理事長)▽東憲太郎氏(医療法人緑の風理事長)▽鈴木健太氏(社会福祉法人友愛十字会・法人本部事務局介護生産性向上推進室長)▽樋口幸雄氏(社会福祉法人京...
特定機能病院のあり方検討会
大学病院本院 基準を新設し評価
承認要件に医師派遣機能追加
「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」(座長・松田晋哉産業医科大学医学部公衆衛生学教室教授)は2月26日、大学病院本院が特定機能病院となる承認要件等の見直しの方向性を了承した。現在の承認要件を基本とした「基礎的基準」、地域の実情を踏まえ自主的に行う高度な取り組みを「発展的(上乗せ)基準」として設定し、大学病院本院を評価する仕組みを盛り込んだ。この日の会合で厚生労働省は、これまで...
令和6年度体力つくり優秀組織表彰
ニトリ健保が文部科学大臣賞
計機健保が国民会議議長賞
地域や職場における保健・栄養の改善およびスポーツ・レクリエーションの普及活動(体力つくり運動)を推進し、顕著な業績をあげている組織を顕彰する「令和6年度体力つくり優秀組織表彰」(主催:体力つくり国民会議)がこのほど決定し、ニトリ健保組合(大木満理事長・東京都)が「文部科学大臣賞」、計機健保組合(谷本敦理事長・東京都)が「体力つくり国民会議議長賞」をそれぞれ受賞した。表彰式は、2月7日に開催されたス...
6年人口動態統計速報
出生数 過去最少の72万人
厚生労働省は2月27日、令和6年の人口動態統計速報をまとめ、公表した。それによると、6年1月から12月の出生数は9年連続で減少し、前年比3万7643人減(同5.0%減)の72万988人と過去最少となる一方、死亡数は4年連続で増加し、同2万8181人増(同1.8%増)の161万8684人と過去最多を更新した。自然増減数は18年連続で減少し、同6万5824人減の89万7696人減で、過去最大の減少人数...