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健保ニュース 2025年3月上旬号

福岡厚労相が来賓あいさつ(代読・榊原大臣官房審議官)
全世代で支え合う仕組みを構築
マイナ保険証利用促進へ協力依頼

2月21日の健保連総会には、榊原毅厚生労働省大臣官房審議官が出席し、福岡資麿厚労相のあいさつを代読した。高齢化と人口減少が進む社会にあり、現役世代の負担上昇の抑制を図りつつ、負担能力に応じてすべての世代で公平に支え合う全世代型社会保障の仕組みを構築することが重要と強調。他方、マイナ保険証の利用促進に向けては、国が先頭に立ち、医療機関、薬局、保険者、経済界等が一丸となり、様々な手段を通じて取り組みを進めていく意向を示し、引き続きの協力を依頼した。(福岡厚労相のあいさつ要旨は次のとおり。)




健保組合および健保連の皆さんにおかれては、健康保険制度の中核を担う大変重要な役割を担っていただいていることに心よりお礼申し上げる。

高齢化と人口減少が進む社会にあり、限りある医療資源を有効に活用しながら質の高い医療を実現していくためには、医療DXを通じたサービスの効率化、質の向上が不可欠である。

この医療DXのパスポートであるマイナ保険証について、昨年12月2日に健康保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行した。

皆さんにおかれては、この間、資格情報の迅速かつ正確な登録、マイナ保険証の周知啓発などに多大なる協力をいただいており、この場を借りて改めてお礼申し上げる。

本年12月2日には経過措置期間が終了するが、より多くの国民の皆さんに自身の薬剤情報や健診情報を活用したより良い医療を受けていただけるよう、国が先頭に立ち、医療機関、薬局、保険者の皆さん、経済界等が一丸となり、様々な手段を通じてマイナ保険証の利用促進に向けた取り組みを進めていく。引き続き、ご協力をよろしくお願いする。

また、高齢化と人口減少が進む社会にあり、現役世代の負担上昇の抑制を図りつつ、負担能力に応じてすべての世代で公平に支え合う全世代型社会保障の仕組みを構築することが重要である。

その工程の道筋においては、様々な検討事項が盛り込まれている。医療DXの推進、介護の生産性・質の向上、能力に応じた全世代の支え合いを進める観点からの医療・介護における負担割合の在り方、高額療養費の見直しなど、多岐にわたる課題に取り組んでいく必要がある。

先週、2月14日には、医療DXの推進等を含む医療法等の一部を改正する法律案が閣議決定された。また、被用者保険の適用拡大など、現在検討を進めている施策についても関係者の議論を尽くしつつ、成案を得られるよう努力していく。

これら以外の課題についても、皆さんをはじめ、関係する方々の意見を聞きながら検討を進め改革を実施していく。

結びになるが、健保組合および健保連の今後の益々の発展と、ご参集の皆さんの健勝をお祈り申し上げ、私のあいさつとする。

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