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健保ニュース 2025年3月上旬号

令和6年度体力つくり優秀組織表彰
ニトリ健保が文部科学大臣賞
計機健保が国民会議議長賞

地域や職場における保健・栄養の改善およびスポーツ・レクリエーションの普及活動(体力つくり運動)を推進し、顕著な業績をあげている組織を顕彰する「令和6年度体力つくり優秀組織表彰」(主催:体力つくり国民会議)がこのほど決定し、ニトリ健保組合(大木満理事長・東京都)が「文部科学大臣賞」、計機健保組合(谷本敦理事長・東京都)が「体力つくり国民会議議長賞」をそれぞれ受賞した。

表彰式は、2月7日に開催されたスポーツ庁等主催の「生涯スポーツ・体力つくり全国会議2025」(金沢市)のオープニングセレモニーの一環として行われ、全国から地方公共団体、スポーツ・レクリエーション団体、各種産業界等の関係者が参集したなか、文部科学大臣賞受賞1組織、体力つくり国民会議議長賞受賞1組織が登壇し、表彰状が授与された。

同表彰は、昭和39年の「国民の健康・体力増強対策について」の閣議決定にもとづき翌40年に結成された「体力つくり国民会議」(現在、8府省、211団体で構成)を中心に体力つくり運動の普及・充実を目的に実施されるもので、43年に地域組織を対象にスタートし、60年から職域組織も対象となった。

文部科学大臣賞を受賞したニトリ健保組合は、平成30年度の体力つくり国民会議議長賞の受賞を経てさらなる取り組みが評価され受賞となった。

同健保組合は、設立後、健保職員が事業主に対して保健事業への積極的な参加要請を行ったことにより、コラボヘルスの基盤が構築された。その根幹には毎月1回開催される健康経営推進委員会があり、「ヘルスリテラシーの向上と、楽しみながら健康・体力つくりができる従業員へ」をモットーに事業運営を行っている。

全国に点在する被保険者に対応するためICTを活用した事業に力を入れており、個人向けポータルサイト「マイヘルスウェブ」を導入し、ウォーキングキャンペーンやオリジナル健康教育冊子による情報提供を行っている。特にウォーキングキャンペーンでは、サイト上で日々の歩数を入力するだけでなく、日記や写真投稿し、参加者同士が「いいね」をできる機能を追加する等、誰もが手軽に取り組むことができるような工夫を取り入れ、参加者の増加や意欲向上をめざした施策を実施している。

このほか、健康意識の向上をめざして、生活習慣の改善で変化が期待できる血圧、HbA1c、BMI、LDLコレステロールの項目について、昨年と今年の健診結果を比較するオリジナルイベントの「健診チャレンジ」を実施している。さらに、「スポーツのニトリ」を標榜し、運動習慣定着をめざした取り組みを展開していることが評価された。

体力つくり国民会議議長賞を受賞した計機健保組合は、計測機器の製造・販売・保守・管理に関わる事業所で働く被保険者とその家族の健康を守ることを目的に設立され、加入者の疾病予防と健康の保持増進を目的とした健康診断、予防接種、健康相談、体育奨励、メンタルヘルス対策等の事業に加え、健康リテラシーの向上を図るため「健康教室」などを展開している。

野球大会やボウリング大会、テニス講習会、潮干狩り、ウォーキングを目的としたテーマパークの利用補助などの体育奨励事業を継続的に展開しており、特に野球大会は今年で57回目を数える伝統的なイベントとなっている。また、令和4年度からは高齢就労者に多い、つまずきや転倒などを防止するための、ロコモティブシンドローム対策として体成分分析や骨密度測定によって得られる筋肉量等のデータにもとづいて、アドバイザーによる生活習慣や食生活の改善等の助言を行う「健康測定会」を実施。増大する高齢就労者への対策を先進的に行っている。

こうした長年の体育奨励事業の継続や、時代や社会情勢の変化に応じた健康課題に対する新規事業の推進等が評価された。

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