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2024年11月下旬号
健保連は13日にシンポジウム「KENPO Action!-女性の健康と子どもの未来-」を開催し、対話形式セッションを実施した。健保連の啓発動画を上映し、秋山理事が、「女性の健康課題を社会全体で解決するためのアクションにつながるよう願いを込めた」と強調した。
財務省が社会保障改革の方向性
現役世代の負担軽減へ 高額療養費制度の見直し提言
医師偏在は診療報酬の減算措置
財政制度等審議会(十倉雅和会長)の財政制度分科会は13日、令和7年度予算編成と今後の財政運営への考え方を提言する「建議」の取りまとめに向け、財務省の社会保障改革案にもとづき議論した。医療分野では、財務省が高額療養費制度について、現役世代をはじめとする被保険者の保険料負担の軽減を図る観点から、物価・賃金の上昇など経済環境の変化も踏まえ、必要な見直しを検討するよう提言した。他方、実効性ある医師偏在対策...
全社会議が「改革工程」を議論
高額療養費負担限度額 厚労省に見直し検討を指示
政府の「全世代型社会保障構築会議」(清家篤座長)は15日、政府が昨年末に閣議決定した「全世代型社会保障構築をめざす改革の道筋(改革工程)」の議論に着手した。8日に開催された「全世代型社会保障構築本部」における石破茂首相の発言を踏まえた対応で、この日の会合では、「改革工程」で2028年度までに実施を検討する取り組みとされた▽地域医療構想▽医師偏在対策▽かかりつけ医機能─の3テーマについて、厚生労働省...
医療分野のデータ利活用制度等
デジタル行財政改革 今後の取組方針を決定
政府のデジタル行財政改革会議(議長・石破茂首相)は12日、デジタル行財政改革の今後の取組方針を決定した。急激な人口減少社会に対応するため、利用者起点で行財政のあり方を見直し、デジタルを最大限に活用して公共サービス等の維持・強化と地域経済活性化を図り、社会変革を実現することを基本的考え方に据えた。そのうえで、▽技術の進展(イノベーション)に即し、デジタル活用を阻害している規制・制度(レギュレーション...
規制改革会議が今後の検討課題
早期実現事項に在宅医療・薬物治療など
年内の中間まとめをめざす
政府の規制改革推進会議(冨田哲郎議長)は12日、首相官邸で会合を開き、今後の規制・制度改革の検討課題について了承した。地方創生など政策重点4分野を政策の柱として掲げ、医療関連では、▽在宅医療における円滑な薬物治療の提供(訪問看護ステーションの配置薬剤拡充)▽医療等データの利活用法制等の整備(創薬の加速化等)─を「可能な限り早期実現をめざす事項」として位置づけた。当面は、「総合経済対策」と年末の中間...
厚生労働副大臣に仁木氏が就任
大臣政務官は吉田氏、安藤氏
政府は13日の臨時閣議で、第2次石破内閣発足に伴う副大臣と大臣政務官の人事を決定した。厚生労働副大臣に、仁木博文氏(自民・衆院)が新たに就任、鰐淵洋子氏(公明・衆院)が再任された。厚労行政のうち、仁木氏が医療分野、鰐淵氏が労働・福祉・年金分野を主に担当する。厚労大臣政務官には、吉田真次氏(自民・衆院)と安藤たかお氏(自民・衆院)が新たに就任し、吉田氏が医療分野、安藤氏が労働・福祉・年金分野を主に担...
健保連シンポジウム・事例紹介
ヤマトグループ・丸井健保が発表
健保連は13日、東京都千代田区の会場とオンライン配信のハイブリッド方式で、「KENPO Action!-女性の健康と子どもの未来-」と題するシンポジウムを開催した。女性の健康課題や子ども・子育てに関する支援を実践する健保組合の事例紹介として、ヤマトグループ健保組合、丸井健保組合による発表が行われた。子どもを通して家族の生活習慣改善ヤマトグループ健保組合ヘルスケア推進担当グループ保健師の肥後尚子氏は...
生きがいの創出シンポジウム
佐野会長代理 医療のイノベーションに期待
日本医師会(松本吉郎会長)と先進医療技術工業会(スコット・ウィタカー理事長)、米国医療機器・IVD工業会(玉井孝直会長)は8日、東京都千代田区で、「活気ある国家:生きがいの創出・第8回シンポジウム」を共催した。健保連と日本医療機器産業連合会(山本章雄会長)が後援。同シンポジウムでは健保連の佐野雅宏会長代理が来賓あいさつし、厚生労働省が本年8月に公表した「近未来健康活躍社会戦略」で、国民1人ひとりが...
認知症薬ケサンラを薬価収載
ピーク時市場規模は796億円
一人当たり薬剤費 年間で約308万円
厚生労働省は20日、アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の進行を抑制する「ケサンラ点滴静注液350㎎(成分名ドナネマブ)」について、6万6948円で薬価基準に収載した。1人当たり薬剤費は年間で約308万円、ピーク時の市場規模は796億円と予測される薬価を算定。11月13日に開催された中医協総会で承認された。ケサンラの薬価は昨年12月に薬価収載された認知症薬のレカネマブを比較薬とする...
年金部会が「年収の壁」を議論
保険料負担割合 就業調整に対応した特例を検討
社会保障審議会年金部会(座長・菊池馨実早稲田大学理事・法学学術院教授)は15日、令和7年の次期年金法改正に向けて、「年収の壁」への対応策の検討に当たり、就業調整に対応した保険料負担割合を変更できる特例などを議論した。この日の会合では、厚生労働省が、被用者保険の適用拡大および第3号被保険者制度を念頭に置いたいわゆる「年収の壁」への対応として、見直しの方向性や論点を提示した。「被用者保険の適用拡大」は...
健保組合事業への永年の功績称え
6年度厚生労働大臣表彰式を開催
関係者53名を表彰
厚生労働省は18日、東京都港区のベルサール虎ノ門で「令和6年度健康保険組合関係功績者厚生労働大臣表彰式」を開催した。被保険者とその家族の健康づくりや適用・給付業務など健保組合事業に携わり、医療保険制度の発展に貢献した53名が表彰を受けた。表彰式では、厚労省の鰐淵洋子厚労副大臣があいさつし、受賞者の永年にわたる功績に敬意を表した。また、将来にわたり国民皆保険を堅持していくため、すべての世代が安心でき...