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健保ニュース 2024年11月下旬号

健保連シンポジウム・事例紹介
ヤマトグループ・丸井健保が発表

健保連は13日、東京都千代田区の会場とオンライン配信のハイブリッド方式で、「KENPO Action!-女性の健康と子どもの未来-」と題するシンポジウムを開催した。女性の健康課題や子ども・子育てに関する支援を実践する健保組合の事例紹介として、ヤマトグループ健保組合、丸井健保組合による発表が行われた。

子どもを通して家族の生活習慣改善

ヤマトグループ健保組合ヘルスケア推進担当グループ保健師の肥後尚子氏は、「「けんぽだより☆キッズ」子どもを通して家族の健康と生活習慣改善を見直す保健事業」を発表した。

子どもの一言が親の行動変容につながるというアンケート結果に着目。「家庭で健康が話題になり、家族のヘルスリテラシーが高まること」を目的に、子ども向け健康広報誌「けんぽだより☆キッズ」を制作した。

マンガと解説で学び、大人と子どもの「健康カルテ」で健康習慣に気づきを与える。さらに、職場見学付き健康セミナーをオンライン開催し、家族の仕事や健康に働くことの意義を伝えている。現在は、11健保組合のコンソーシアムとして効率的・効果的な共同実施をめざす。

肥後氏は、効果検証の結果について、「大人・子どもともに健康意識が高まり、行動変容があったことを確認した」と報告。「事業主から評価を得られ、健保組合の保健事業を知るきっかけにもなっている」と述べた。

リテラシー向上施策で職場に認識が広がる

丸井健保組合保健事業担当課長の矢倉摂氏は、「事業主と連携した「女性特有の健康課題」への取り組み」を発表した。

事業主が担うWell-Beingと健保組合の担うヘルスケア、ユニオンによるコラボへルス体制を整備。女性社員の構成割合の高さを重視し、女性の健康管理に取り組んでいる。

2013年から事業所ごとにウェルネスリーダーを配置し、女性特有の疾病予防や健康サポートを強化。その一環として、▽「女性の健康検定」の受検支援▽役員・管理職層向けの理解促進に向けたセミナー開催─を実施し、性別特有の健康課題へのリテラシー向上を図っている。

矢倉氏は、「職場全体に女性の健康課題への認識が広がることで社員同士が支え合い、理解し合う環境が確立しつつある」と成果を報告した。

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