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2025年1月下旬号
健保連福岡連合会と健保連本部は9日、福岡県福岡市で時局講演会を共催した。健保組合関係者93名が集まった。時局講演会には自民党の鬼木誠衆院議員が出席し、「国政報告および医療保険の現状と課題」をテーマに講演した。
福岡連合会が福岡市で時局講演会
自民党鬼木氏 受益と負担を「見える化」
給付水準の在り方を国民と共有
健保連福岡連合会(山浦健会長)と健保連本部は9日、福岡県福岡市で時局講演会を共催した。健保組合関係者93名が集まった。時局講演会には自民党の鬼木誠衆院議員が出席し、「国政報告および医療保険の現状と課題」をテーマに講演した。鬼木氏は、責任ある財政や社会保障を運営するための選択肢として、現在の社会保障の「給付水準を下げる」か、「負担を増やす」かの2択を提言。国民の受益と負担を「見える化」したうえで...
令和7年度健保組合関係予算案
前年度同規模 総額1317億円を計上
拠出金軽減助成は1150億円
政府は12月27日の閣議で令和7年度予算案を決定した。このうち、厚生労働省所管の健保組合関係助成費は、一般会計と復興特別会計を合わせて6年度当初予算と同規模の総額1317億円を計上。前年度に引き続き、5年5月に成立した「医療保険制度改革関連法」にもとづく430億円の追加的な財政支援を反映した。主に健保組合の拠出金負担を軽減する財政支援措置は、支援金等の負担に対する助成事業950億4486万円と拠出...
規制改革推進会議が中間答申
オンライン診療 さらなる普及・円滑化を要請
政府の規制改革推進会議(議長・冨田哲郎東日本旅客鉄道株式会社取締役会長)は12月25日、規制改革推進に関する中間答申を取りまとめた。中間答申は、①地域産業活性化②健康・医療・介護③働き方・人への投資④スタートアップ・DX・GX⑤公共─の5つの重点分野ごとにワーキング・グループで検討してきた内容を▽地方創生▽賃金向上・人手不足対応▽投資大国▽防災・減災─の4つの横断的な取り組みに整理し、審議結果を取...
7年度薬価改定に対応
中医協 算定基準見直しを承認
中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)は15日の総会で、令和7年度の薬価改定に対応した薬価算定基準の見直しを承認した。昨年12月25日の中医協総会で了承した「令和7年度薬価改定の骨子」の内容を具体化したもので、対象品目や改定方式、適用する算定ルールなどを明記した。市場実勢価格の薬価に対する乖離率がすべての既収載品の平均乖離率に、▽新薬創出等加算の対象品目:1.0▽新薬であって、当該新薬に係る後発品...
セルメディ推進検討会が初会合
税制や工程表 今夏目処に取りまとめ
厚生労働省の「セルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」は8日、初会合を開催し、令和8年12月31日で時限措置が終了するセルフメディケーション税制の今後の在り方や、セルフケア・セルフメディケーションの推進に関する工程表など、検討会で議論する事項を確認した。座長には、井深陽子氏(慶応義塾大学経済学部教授)を互選した。今後は検討会を複数回開催し、セルフメディケーション税制の今後のあり...
高齢者等に係る施策など検討
厚労省検討会 春頃に中間とりまとめ
厚生労働省の「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会は9日に初会合を開催し、課題や論点、今後のスケジュールなどを確認した。座長には野口晴子氏(早稲田大学政治経済学術院教授)を互選した。本検討会は、2040年に向けたサービス提供体制等のあり方について、高齢者等に係る施策や、他の福祉サービスも含めた共通の課題等の検討を目的に開催する。今後は、2月中に地域で先進的な取り組みを行う自治体や事...
令和5年度後期支援金加算・減算
減算対象健保組合は59組合増の376組合
加算は87保険者で総額16.4億円
厚生労働省はこのほど、令和5年度後期高齢者支援金の加算・減算状況を公表した。5年度の減算対象は、単一312組合と総合64組合の計376健保組合に30共済組合を含め、合計406保険者となった。加算対象は87保険者(77健保組合、10共済組合)で前年度比2保険者増。加算総額は同6億1602万円増の16億4204万円となった。同額を減算に充当する。減算には、5区分の減算率を設定し、最も高い第1区分を0...
協会けんぽ令和7年度収支見込
4601億円の黒字を計上
均衡料率9.57% 準備金残高は6.9月分
全国健康保険協会(北川博康理事長)は6日、協会けんぽの令和7年度収支見込を発表した。政府が昨年の12月27日に閣議決定した7年度政府予算案を踏まえて算出した。協会けんぽの7年度収支見込は、平均保険料率を10%と設定したうえで、薬価改定等を盛り込んだ政府予算案を踏まえて算出した結果、収入総額が11兆9963億円、支出総額が11兆5362億円で、単年度収支は4601億円の黒字を計上。年度末の準備金残高...
厚労省・令和5年患者調査
入院患者数は過去最少に
厚生労働省は12月20日、全国の医療施設を利用する患者の状況等を調べた「令和5年患者調査」をまとめ、公表した。全国の医療施設を受診した1日当たりの推計患者数は、入院が117万5300人で前回調査(2年10月)に比べ3万6000人減少。平成20年から減少傾向が続き、調査を開始した昭和59年以降最も少なくなった。一方、外来は727万5000人で同13万7500人増加と前回調査のマイナスからプラスに転じ...