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2021年5月下旬号
健保連の河本滋史常務理事は12日、厚生労働省に姫野泰啓保険課長を訪ね、新型コロナウイルス感染症対応や拠出金負担軽減など、健保組合への財政支援を柱とする「令和4年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」を手交した。
健保連が令和4年度政府予算概算要求要望
健保組合への財政支援実現を
コロナ対応、拠出金負担軽減など柱
健保連は12日、「令和4年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」をまとめ、厚生労働省の濵谷浩樹保険局長宛てに提出した。健保組合財政は、過重な拠出金負担により逼迫し危機的な状況にあるうえ、収束が見通せない新型コロナウイルス感染症に伴う企業業績の悪化が重なるなど、「健保組合財政に過去に類のない甚大な悪影響が生じている」と窮状を訴え、今年度の緊急的な予算対応も含めて、健保組合に対する財政支援措置の実施を...
参院が健保法等改正案の審議開始
田村厚労相 現役の負担軽減へ改革推進
現役世代の負担増の軽減を狙いに、一定所得以上の後期高齢者の医療費自己負担2割への引き上げを柱とする健康保険法等一部改正案(「全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」)が19日、参議院で審議入りした。同日の参院本会議で田村憲久厚生労働相が同改正案の趣旨を説明し、各党代表者が質疑した。同改正案は11日の衆院本会議で原案どおり可決、参院に送付された。当初、14日の参院審議入...
諮問会議で民間議員が提言
社会保障費の伸び 高齢化の増加分に抑制
政府の経済財政諮問会議(議長・菅義偉首相)は14日、6月に策定予定の「骨太方針2021」に向けて、経済・財政一体改革をテーマに議論した。民間議員は、経済・財政一体改革に向けて、社会保障の持続可能性を確保する観点から、社会保障費の伸びを高齢化に伴う増加分に抑制する財政規律を堅持するよう提言した。菅首相は、「プライマリーバランスの黒字化など財政健全化の旗を降ろさず、これまでの歳出改革努力を続けていく」と強調し、来...
医療分野はオンライン診療など
規制改革会議が答申の骨子案
政府の規制改革推進会議(小林喜光議長)は18日、「規制改革推進に関する答申」の骨子案について議論した。医療分野ではオンライン診療・服薬指導の普及や調剤業務の効率化、患者の医療情報アクセス円滑化などの事項が明記された。答申は、デジタル化の推進を最大の論点に6月を目途に取りまとめ、菅義偉首相に提出する。この日の会合では、規制改革推進会議が「規制改革推進に関する答申骨子」を示し、▽成長戦略▽雇用・人づくり...
セルフメディケーション税制見直し
厚労省検討会 対象薬の拡大範囲を決定
耳鼻科用剤など4薬効を追加
厚生労働省の「セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」(菅原琢磨座長)は20日、来年1月から対象を拡大するセルフメディケーション税制の医薬品の具体的な範囲を決めた。国民の有訴者数が多い3症状に対応する非スイッチOTC薬の4薬効を同税制の対象に追加する一方、医療費適正化効果などが低いと考えられるスイッチOTC薬の4成分を令和8年1月1日より対象から除外する。この見直しで同税制の対象品目は大きく増加。厚労省...
四半期再算定で9品目の薬価見直し
オプジーボは11.5%値下げ
中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)は12日の総会で、販売額が予想を上回り、一定規模以上の市場拡大のあった医薬品とその類似品について、新規医薬品を収載する四半期ごとの再算定を適用し、8月1日から薬価を見直すことを決めた。四半期再算定の対象は、その他の末梢神経系用薬の「ビンダケルカプセル20mg」、その他の腫瘍用薬の「テセントリク点滴静注1200mg」とその類似品の「オプジーボ点滴静注20・100・120・240mg」、「キイトルーダ...
介護保険・第8期(3~5年度)計画期間
1号保険料月額6014円
介護サービスは前期比10%増
厚生労働省は14日、令和3~5年度の第8期介護保険事業計画期間に65歳以上の高齢者が負担する介護保険料(第1号保険料)を集計し、全国平均で月額6014円になると発表した。平成30~令和2年の第7期(5869円)と比べ、145円、2.5%増加した。平成12年度の制度開始から22年目を迎え、制度創設時の保険料2911円の2.1倍となり、初めて6千円を超えた。団塊の世代がすべて75歳以上になる7年度は6856円に達すると見込まれている。介護保険のサービス...
令和3年度の後期支援金等決定状況
健保組合は2.9%増の4.7兆円
前期納付金が6.5%の大幅増
社会保険診療報酬支払基金はこのほど、医療保険者に対する令和3年度の①後期高齢者支援金②前期高齢者納付金③退職者医療療養給付費等拠出金④介護給付費・地域支援事業支援納付金─の徴収額等決定状況を公表した。それぞれ3年度概算額に元年度精算額等が反映されて各保険者に賦課される。健保組合が3年度に納付する後期支援金等決定額は合計4兆6492億円で、前年度に比べ2.9%増加した。なかでも前期高齢者納付金は、同6.5%増と大き...
厚労省メディアス・2年度12月
概算医療費 前年比1.9%減少
4~12月では3.9%減に
厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和2年度12月号によると、12月の概算医療費は前年同月比で1.9%減少し、前月の3.8%減に比べ減少幅は半減したが、休日数などの違いによる影響を補正すると前月の同1.1%減から同1.9%減へと減少幅は拡大することが明らかになった。また、2年4月から12月までの9か月分の概算医療費は前年同期比3.9%減少。補正後では同4.6%減少しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う患...