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2024年11月上旬号
健保連の宮永俊一会長は令和6年度健保組合全国大会で基調演説した。団塊の世代がすべて後期高齢者入りし、高齢者医療費のさらなる増大と現役世代の減少が重なる「2025年問題」への対応が焦眉の急であると指摘。制度の安定と持続性を高めるための「給付と負担の見直し」をはじめとしたさらなる改革の断行が不可欠と強調した。
宮永俊一会長・基調演説
持続可能な制度へ改革断行を
2025年乗り越え皆保険を未来に継承
健保連の宮永俊一会長は10月24日の令和6年度健康保険組合全国大会で基調演説した。団塊の世代がすべて後期高齢者入りし、高齢者医療費のさらなる増大と現役世代の減少が重なる「2025年問題」への対応が「焦眉の急であることは間違いない」と指摘。制度の安定と持続性を高めるための「給付と負担の見直し」をはじめとしたさらなる改革の断行が不可欠と強調した。国民の安心の礎となる皆保険制度を将来世代へ確実に引き継い...
福岡資麿厚生労働大臣あいさつ
全世代型社会保障構築に尽力
マイナ保険証への移行に協力要請
健保組合全国大会には、福岡資麿厚生労働大臣が出席し、あいさつした。今大会のスローガンはいずれも大変重要であり、時宜にかなったものだと実感していると発言。健保組合の厳しい財政状況を踏まえ、厚労省として現役世代の負担軽減を含め負担能力に応じて全世代で増加する医療費を公平に支え合う「全世代型社会保障制度」の構築に向け全力で取り組んでいく考えを示した。他方、限りある資源を有効活用し、質の高い医療を実現して...
第50回衆議院議員総選挙・結果
与党が15年ぶり過半数割れ
石破首相「痛恨の極み」と発言
第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、与党の自民、公明両党は合計215議席となり、全議席(465議席)の過半数を下回った。自公連立政権が過半数割れとなるのは、平成21年8月30日の第45回衆議院議員総選挙以来、約15年ぶりとなる。石破茂首相は、10月28日に記者会見し、「衆院選で自民党は国民から極めて厳しい審判を受けた」との認識を示したうえで、「自民党と公明党の有意な方々を多く失った...
かかりつけ医機能報告制度
厚労省が自治体向けに説明会
厚生労働省は10月18日、令和7年4月から施行される「かかりつけ医機能報告制度」にかかる第1回自治体向け説明会を開催した。厚労省は、「かかりつけ医機能報告制度」の実施に当たり、都道府県が医療機関からの報告を受け、その情報を見える化するとともに、「協議の場」で、かかりつけ医機能報告を踏まえた協議を市町村等と連携しながら円滑に進め、必要な具体的方策を検討・推進していくことが重要と指摘。「かかりつけ医機...
一般健診・検査項目等検討会
問診票への質問追加等
中間まとめ案を大筋了承
厚生労働省の「労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会」(座長・髙田礼子聖マリアンナ医科大学予防医学教室主任教授)は10月18日、一般健康診断問診票への女性特有の健康課題に関する質問を追加することとした「中間とりまとめ案」を大筋で了承した。今後は、「中間とりまとめ」の内容を踏まえつつ、新規健診項目や既存健診項目などの積み残し課題や通知改正について、本検討会や労働政策審議会安全衛...
歯科保健功労者厚労大臣表彰
職域功績団体として
日産自動車健保を選出
厚生労働省は10月23日、「令和6年度歯科保健事業功労者厚生労働大臣表彰」の被表彰者および被表彰団体を公表した。今年度は、各都道府県から推薦された個人および団体に対し審査を行い、▽個人58名▽地域功績団体2団体▽職域功績団体6団体─を選出。職域功績団体として、日産自動車健保組合が選出された。厚労省は、歯科保健事業の進展に資することを目的として、多年にわたり歯科保健事業に携わり、地域または職域におけ...
都道府県連合会
効果的なデータヘルス推進実務者研修会
東京会場でグループディスカッション
東京、愛知、大阪、広島の4連合会が主催する「2024年度効果的なデータヘルス推進のためのコラボヘルスの実践に向けた実務者研修会」は、10月21日に東京会場のグループディスカッションを開催した。同研修会のグループディスカッションには、132組合が参加申込しており、同日は午前と午後の部を合わせて39組合が参加した。研修会は、保健事業に関わる実務者を対象に効果的なコラボヘルスの実践方法等について、健保組...