健保ニュース 2024年11月上旬号

第50回衆議院議員総選挙・結果
与党が15年ぶり過半数割れ
石破首相「痛恨の極み」と発言

第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、与党の自民、公明両党は合計215議席となり、全議席（465議席）の過半数を下回った。

自公連立政権が過半数割れとなるのは、平成21年8月30日の第45回衆議院議員総選挙以来、約15年ぶりとなる。

石破茂首相は、10月28日に記者会見し、「衆院選で自民党は国民から極めて厳しい審判を受けた」との認識を示したうえで、「自民党と公明党の有意な方々を多く失ったことは痛恨の極み」と発言。自民党は今回の結果を真摯に厳粛に受け止め、心底から反省し、生まれ変わっていく必要があるとした。

さらに、今回の厳しい選挙結果は自民党の改革姿勢に対する国民の厳しい叱責との受け止めを示したうえで、身内の論理、党内の理屈を今後は一切排除し、私自身も原点に返って厳しい党内改革を進め、政治と金について抜本的な改革を行っていくと強調した。

公明党とは先程開催した党首会談で政策合意に署名し、同じ考えを共有したことを報告。
　特別国会の召集については、「衆院選の投票日から30日以内」と定める憲法の規定に則り、適切に判断していくとした。

経済対策の策定、令和6年度補正予算の提出時期については、各党が様々な提案、主張をして、それが国民の支持を得ていることもあると指摘。そのようなことを踏まえ、党派を超えて優れた政策を取り入れ、そのなかで検討していく考えを示した。

第50回衆院総選挙結果で決まった議席数は、▽自民党191（公示前247）▽公明党24（同32）▽立憲民主党148（同98）▽日本維新の会38（同43）▽共産党8（同10）▽国民民主党28（同7）▽れいわ新選組9（同3）▽社民党1（同1）▽参政党3（同1）▽日本保守党3（同0）▽無所属12（同23）─。