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健保ニュース 2024年11月上旬号

福岡資麿厚生労働大臣あいさつ
全世代型社会保障構築に尽力
マイナ保険証への移行に協力要請

健保組合全国大会には、福岡資麿厚生労働大臣が出席し、あいさつした。今大会のスローガンはいずれも大変重要であり、時宜にかなったものだと実感していると発言。健保組合の厳しい財政状況を踏まえ、厚労省として現役世代の負担軽減を含め負担能力に応じて全世代で増加する医療費を公平に支え合う「全世代型社会保障制度」の構築に向け全力で取り組んでいく考えを示した。他方、限りある資源を有効活用し、質の高い医療を実現していくためには、医療DXを通じたサービスの効率化、質の向上が不可欠と強調。医療DXのパスポートであるマイナ保険証のメリットを多くの国民が実感できるよう、引き続き、健保組合をはじめとする関係団体とも連携し、普及啓発を図っていくと言及したうえで、マイナ保険証を基本とする仕組みへの円滑な移行に向け改めて健保組合に協力を要請した。(福岡厚労相のあいさつ要旨は次のとおり)




令和6年度、健康保険組合全国大会の開催にあたり、一言ごあいさつ申し上げる。
 さて、本日お集まりの健康保険組合および健康保険組合連合会の皆さんにおかれては、平素より健康保険事業の円滑な運営を通じて、医療保険制度の健全な発展に格別のご尽力をいただき、厚くお礼申し上げる。

本日の大会では、「現役世代を守るための改革断行を!」をテーマとし、「皆保険を全世代で支える持続可能な制度の実現」、「医療の効率化に資する医療DXの推進」といったスローガンが掲げられている。私は、これまで自由民主党の厚生労働部会長を2度経験するなど、ライフワークとして厚生労働行政に取り組んできたが、今大会のスローガンはいずれも大変重要であり、誠に時宜にかなったものであると実感している。

今後も高齢者人口が増加し、現役世代は大きく減少していくことが見込まれるなかで、現役世代の負担軽減を図りつつ、世界に冠たるわが国の皆保険制度を未来に引き継いでいかなければならない。

先日公表された健保組合の5年度決算においても、全体の5割を超える組合で赤字となるなど、その財政状況は大変厳しいものとなっている。厚労省としても引き続き組合の財政状況を注視しつつ、現役世代の負担軽減を含め負担能力に応じて全世代で増加する医療費を公平に支え合う、「全世代型社会保障制度」の構築に向けて全力で取り組んでいく。

また、高齢化と人口減少が進む社会にあり、限りある資源を有効に活用しながら、質の高い医療を実現していくためには、医療DⅩを通じたサービスの効率化、質の向上が不可欠だ。この医療DXのパスポートであるマイナ保険証について、本年12月2日からはマイナ保険証を基本とする仕組みに移行する。健保組合の皆さんにおかれては、この間、マイナ保険証の周知啓発に多大なるご協力をいただいており、この場を借りて改めてお礼申し上げる。

マイナ保険証で医療機関を受診することで、国民の皆さんには自身の健康・医療に関するデータにもとづいた、より適切な医療を受けていただくことが可能となる。こうしたメリットを多くの国民の皆さんに実感していただくため、引き続き、健保組合の皆さんをはじめとする関係団体とも連携し、普及啓発を図っていくので、マイナ保険証を基本とする仕組みへの円滑な移行に向け、引き続きのご協力をいただけるよう、何卒お願い申し上げる。

最後になるが、健保組合および健保連の今後の益々のご発展と本日お集りの皆さんのご健勝をお祈り申し上げ、私のあいさつとする。

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