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2022年7月下旬号
健保連は8日の第518回理事会で、令和3年度の健保連事業報告や健保連一般会計収入支出決算、本会の役員人事など25議案を審議し、いずれも原案どおり了承した。理事会の決定事項を除き、22日に開催される総会で諮り正式に決定する。
健保連・第518回理事会
宮永会長 苦境打開へ改革の歩みを前進
保険者機能を発揮し充実・強化
健保連の宮永俊一会長は8日の第518回理事会の冒頭にあいさつし、健保組合が支出のおよそ半分を高齢者医療の拠出金として持ち出している苦境を打開するため、改革の歩みを止めるわけにはいかないと強調した。他方、診療報酬と介護報酬の同時改定など、医療・介護保険制度の大きな節目となる令和6年度に向けて、本年は政策の種を蒔くときとの認識を示し、健保組合が保険者機能を発揮してより一層、充実・強化していくことが求め...
河本常務理事が情勢報告
2024年度 制度改革のターゲット年
年末まで半年間の活動が重要
健保連の河本滋史常務理事は8日の理事会で、最近の情勢を報告した。政府が6月7日に閣議決定した「骨太方針2022」に、健保連の主張が多く盛り込まれた点を評価する一方、出産育児一時金の増額など新たな負担への懸念も示した。診療報酬と介護報酬の同時改定や医療提供体制の見直しなどが実施される2024年度を当面の制度改革のターゲット年に位置づけ、年末までの半年間が重要と強調。2024年度改革に向けての対応など...
3年度事業報告・決算を了承
河本氏を専務理事に選任
健保連は8日の理事会で、令和3年度健保連事業報告や3年度健保連一般会計収入支出決算、本会の役員人事など25議案を審議し、いずれも原案どおり了承した。健康保険組合事務費補助金交付事業実施規程の一部改正など理事会の決定事項を除き、22日に開催される総会に諮り正式決定する。3年度事業報告は、最重点項目に掲げた①制度改革における健保組合・健保連の主張実現に向けた活動の継続②優れた保険者機能を発揮できる健保...
OTC医薬品協会シンポジウム
セルフメディケーション推進へ
OTC医薬品の価値を確認
日本OTC医薬品協会(上原明会長)は8日に東京都中央区で、「医療におけるOTC医薬品の価値」と題したシンポジウムを開催した。協会が定めた毎年7月24日の「セルフメディケーションの日」にあわせて平成30年度から開いている。シンポジウムでは、五十嵐中氏(横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット准教授)が「続OTC医薬品の潜在的価値」と題して、令和2年度以来となる基調講演を行った。続いて、吉井弘和氏(厚生...
薬局・薬剤師WGが取りまとめ
リフィル処方箋等 対人業務の充実へ具体策
厚生労働省の「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ」(赤池昭紀主査)は11日、業務・機能のあり方や具体的な対応の方向性を取りまとめ、公表した。取りまとめは、▽対人業務の更なる充実▽ICT化への対応▽地域における役割─を基本的な考え方に、具体的な対策(アクションプラン)として、①対人業務の充実②対物業務の効率化③薬局薬剤師DX④地域における薬剤師の役割─を打ち出した。このうち、①...
次期介護報酬改定に向け
分科会に介護ロボ等効果測定を説明
厚生労働省
厚生労働省は5日、社会保障審議会介護給付費分科会(会長・田中滋埼玉県立大学理事長)に、介護ロボット等による生産性向上の取り組みを効果測定する実証事業の概要を説明した。事業は、①見守り機器等を活用した夜間見守り②介護ロボットの活用③介護助手の活用④介護事業者等からの提案手法─の4テーマで実施。7月までに事前調査を実施したうえで、事後調査は習熟に伴う効果増大を反映させるため10、12月の2回実施する...
厚労省メディアス・3年度2月
概算医療費 4~2月で4.6%増
3年度は4%程度の伸び率に
厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和3年度2月号によると、4年2月の概算医療費は前年同月比で0.0%増加し、伸び率は前月の4.4%増から大きく低下した。休日数などの違いによる影響を補正した伸び率は同0.4%増となることが明らかになった。また、3年4月から4年2月の11か月分の概算医療費は前年同期比で4.6%、前々年同期比で0.4%それぞれ増加。補正後でも同4.6%上昇しており、新型...
2年度健保組合メンタル疾患調査
外来有病者は女性の方が低年齢
1人当たり外来医療費 気分障害が最も高く
健保連はこのほど、「令和2年度被保険者のメンタル系疾患に関するレポート」をまとめ、公表した。本レポートは、職場のメンタルヘルス対策の観点から、1250健保組合の被保険者(約1452万人)の医科・調剤の電算処理レセプト(1億1905万件)をもとに、▽統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害▽気分〔感情〕障害(躁うつ病を含む)▽神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害─の有病者数や医療費を分析...
4年1月診療分
健保組合医療費 COVID―19が最高額
173億8851万円
健保連はこのほど、「健保組合医療費上位30疾病に関する動向調査」をまとめ、公表した。それによると、令和4年1月診療分の医療費は「COVID―19」が173億8850万850円で最も高かった。調査は4、7、10、1月診療分の疾病動向の観察を目的に、健保組合の医療費上位30疾病について、「医科合計」、「医科入院」、「医科入院外」別に集計。今回は、1265組合の加入者2594万6724人を対象に実施した...