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健保ニュース 2022年7月下旬号

厚労省メディアス・3年度2月
概算医療費 4~2月で4.6%増
3年度は4%程度の伸び率に

厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和3年度2月号によると、4年2月の概算医療費は前年同月比で0.0%増加し、伸び率は前月の4.4%増から大きく低下した。休日数などの違いによる影響を補正した伸び率は同0.4%増となることが明らかになった。

また、3年4月から4年2月の11か月分の概算医療費は前年同期比で4.6%、前々年同期比で0.4%それぞれ増加。補正後でも同4.6%上昇しており、新型コロナウイルス感染症に伴い減少した前年の反動から増加に転じている。

新型コロナが影響した2年度概算医療費は、患者の受診控えなどを要因に前年度比3.2%減少。前年度の大幅減の反動から増加に転じている3年度概算医療費は、同4%程度の伸び率となる見通しだ。

制度別に4年2月の概算医療費をみると、被用者保険は本人同3.7%増、家族同0.1%減の全体で同2.2%増加した。前月に同9.0%増と大幅な伸びとなった「家族」がマイナスの伸びに反転した。国民健康保険は同1.2%減で、75歳以上の後期高齢者は同0.1%増、未就学者は同3.3%減だった。

1人当たり医療費は同0.5%増で、被用者保険が同2.6%増、国保が同1.6%増、後期高齢者が同1.6%減となっている。

診療種類別概算医療費は、医科入院が同3.7%減、医科入院外が同4.5%増だった。歯科は同2.3%減、調剤は同0.1%増で、医科入院と歯科がマイナスの伸びとなった。

医科入院は1日当たり医療費が同1.2%増で受診延日数が同4.9%減、医科入院外は1日当たり医療費が同5.6%増で受診延日数が同1.1%減、歯科は1日当たり医療費が同2.6%増で受診延日数が同4.9%減、調剤は処方箋当たり医療費が同1.4%増で処方箋枚数が同1.3%減。1日当たり医療費はいずれも増加、受診延日数はいずれも減少した。

一方、4~2月の11か月分の概算医療費をみると、被用者保険は本人同8.5%増、家族同9.7%増の全体で同9.1%増。国保は同4.2%増、後期高齢者は同2.9%増だった。未就学者は同20.8%増と大幅に上昇した。

1人当たり医療費は同4.9%増で、被用者保険が同9.4%増、国保が同6.3%増、後期高齢者が同2.3%増となっている。

診療種類別概算医療費は、医科入院の同2.4%増に対し、医科入院外は同7.9%増と3倍超上昇。歯科は同5.5%増、調剤は同2.8%増だった。

医科入院は1日当たり医療費が同3.9%増で受診延日数が同1.5%減、医科入院外は1日当たり医療費が同2.7%増で受診延日数が同5.0%増、歯科は1日当たり医療費が同2.2%増で受診延日数が同3.3%増、調剤は処方箋当たり医療費が同2.4%減で処方箋枚数が同5.4%増。医科入院の受診延日数と調剤の処方箋当たり医療費を除き増加した。

医療機関種類別概算医療費は、医科病院同3.8%増、医科診療所同7.7%増、歯科病院同7.7%増、歯科診療所同5.4%増、保険薬局同2.8%増、訪問看護ステーション同18.7%増で、前年の反動からいずれも上昇した。

主たる診療科別医科診療所の医療費をみると、小児科(同44.8%増)、耳鼻咽喉科(同15.1%増)、内科(同7.5%増)、整形外科(同5.8%増)、眼科(同5.4%増)、産婦人科(同5.3%増)で大きなプラスの伸び率となった。

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