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2024年1月新年号
健保連は12月15日の第525回理事会で、令和6年度事業計画や一般会計予算編成の基本方針などを審議し、原案どおり了承した。基本方針にもとづく事業計画と予算案は、6年1月の理事会に提出し、2月の総会に諮ったうえで正式決定する。
健保連・第525回理事会
宮永会長 改革実現へ強くアピール
保険者機能発揮し加入者支援
健保連は12月15日、第525回理事会を開いた。冒頭あいさつした宮永俊一会長は、急速な少子高齢化と支え手である生産年齢人口の減少という大きな難題に直面するなかで、「われわれが誇りうる皆保険制度を持続させ、より良い、より強い制度として、将来世代に引き継いでいく必要がある」と強調した。このため、10月に開催した健保組合全国大会では、年齢に関わりなくすべての国民が能力に応じて負担し支え合い、全世代の納得...
6年度予算財務・厚労大臣合意
診療報酬本体 改定率は実質0.18%
処方箋料等の再編で適正化も
鈴木俊一財務相と武見敬三厚生労働相は12月20日、令和6年度政府予算編成の重要事項について折衝し、今夏の概算要求時点で5200億円と見込んだ社会保障関係費の実質的な伸びについて、高齢化による増加相当分の3700億円程度(年金スライド分除く)におさめることを合意した。薬価のマイナス改定(国費▲1200億円程度)などの改革努力で、1500億円程度を抑制した。6年度の診療報酬は医療機関や薬局の経営原資と...
介護利用者2割負担は先送り
長期収載品保険給付 6年10月から範囲見直し
財務、厚労両大臣の折衝では、全世代型社会保障の実現に向けた医療・介護制度改革についても合意した。医療制度改革では、長期収載品の保険給付のあり方の見直しとして、選定療養の仕組みを導入し、▽後発医薬品の上市後5年以上経過した▽後発品の置換率が50%以上となった─長期収載品を対象に、後発品の最高価格帯との価格差の4分の3までを保険給付の対象とした。患者が選定療養として負担する額は長期収載品と後発品の価格...
政府が「こども未来戦略」案
少子化財源は年間3.6兆円
支援金制度 28年度に1兆円確保
政府は12月11日に開催された第8回こども未来戦略会議(議長・岸田文雄首相)に、「こども未来戦略」案を提示した。与党との調整後、次回会合で取りまとめ、年内に閣議決定する。「こども未来戦略」案は、少子化・人口減少のトレンドを反転させるため、これまでとは次元の異なる少子化対策の実現に向けて取り組むべき政策強化の基本的方向を取りまとめた内容。児童手当の抜本的拡充などを盛り込み、全体として年間3.6兆円程...
マイナ情報総点検の結果受け
岸田首相 健康保険証を来秋廃止
マイナ保険証への移行表明
岸田文雄首相は、12月12日に開催された「マイナンバー情報総点検本部(本部長・河野太郎デジタル相)」で、現行の健康保険証を来秋に廃止し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する方針を改めて表明した。「健康保険証情報」をはじめ、11月末までにマイナポータルで閲覧可能となっている全データを総点検した「マイナンバー情報総点検の実施結果」を踏まえた対応。保険証廃止後も最大1年間は使用可能とするほか、マイナ...
行財政改革会議が中間とりまとめ
オンライン診療の拡充を明記
政府のデジタル行財政改革会議(議長・岸田文雄首相)は12月20日に会合を開き、オンライン診療の拡充を盛り込んだ中間とりまとめを決定した。デジタル行財政改革会議は、規制改革、デジタル改革、各府省庁の改革などの司令塔に位置づけられている。これを踏まえ、中間とりまとめも規制改革やそのほかの改革の進捗を盛り込んだ。中間とりまとめの内容は、政府の令和6年度予算等に反映する。今後は、重点分野に位置づけた「介護...
来秋の健康保険証廃止へ
佐野副会長 実施工程の早期明示を
社会保障審議会医療保険部会(田辺国明会長)は12月14日、マイナンバーカードと健康保険証の一体化をテーマに議論した。この日の会合では、厚生労働省が、12月12日に開催された「第5回マイナンバー情報総点検本部」で、現行の健康保険証を来秋に廃止し、マイナ保険証に移行する方針を改めて表明した岸田文雄首相の発言を紹介。合わせて、マイナ保険証の不安払しょくに向けたその他の取り組み状況として、▽登録済データ全...
認知症薬レカネマブを薬価収載
ピーク時市場規模は986億円
費用対効果評価 価格調整範囲など特例対応
厚生労働省は12月20日、アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の進行を抑制する「レケンビ点滴静注(成分名レカネマブ)」について、▽200㎎2mL1瓶4万5777円▽500㎎5mL1瓶11万4443円─で薬価基準に収載した。1人当たり薬剤費は年間で約298万円、ピーク時の市場規模は986億円と予測される薬価を算定。12月13日に開催された中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)の総会で承認さ...