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2022年9月上旬号

健保連の佐野雅宏副会長は、厚労省が8月19日の医療保険部会で提案した医療機関の減収補償の仕組みについて、「診療行為がないにも関わらず、保険者が費用を負担する仕組みは、健保組合やその加入者の理解を得られない」と強調し、全額公費で賄うべきとの考えを示した。

厚労省が医療機関・減収補償の仕組み
保険者も一定割合を負担
医療保険部会 全額公費負担の意見が多勢

厚生労働省は8月19日の社会保障審議会医療保険部会(部会長・田辺国昭国立社会保障・人口問題研究所所長)に、新興感染症の流行初期に一般医療を制限して感染症医療に対応する医療機関の減収を補償する仕組みを提案した。病床確保に関する協定を都道府県と締結した中核病院等を対象に、感染症医療を提供した月の収入が前年同月を下回った場合、その差額の一定割合を国、都道府県、保険者が負担する内容。令和6年度からの施行を...

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オンライン資格確認の導入状況
8月中旬で4分の1程度と停滞

厚生労働省は、8月14日時点の医療機関・薬局におけるオンライン資格確認の導入状況をまとめ、8月19日の医療保険部会に報告した。それによると、オンライン資格確認の運用を開始した医療機関・薬局は6万1659施設で、全体(22万9686施設)の26.8%となることが明らかになった。内訳は、病院3542施設(43.2%)、医科診療所1万6243施設(18.1%)、歯科診療所1万3253施設(18.8%)、...

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厚労省が医療費を「見える化」
自己負担15%、実効給付率85%

厚生労働省は、医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の「見える化」に向けた資料をまとめ、8月19日の医療保険部会に報告した。「見える化」は、医療保険制度の総合的な対応の検討や、国民が医療保険を安心して利用できる環境の形成を目的とし、①医療費の財源構造②医療保険制度の比較③実効給付率の推移と要因分析④生涯医療費─の分析内容について、同部会に報告するとともに、ホームページ上で公表することとさ...

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厚労省・5年度予算概算要求
一般会計総額 実質過去最大の33.2兆円
出産一時金、薬価改定は年末検討

厚生労働省は8月25日、令和5年度予算概算要求を公表した。一般会計総額は前年度比6340億円増の33兆2644億円。5年度から、内閣官房こども家庭庁関連予算(8857億円)を除いているため、実質的には前年度の33兆9450億円を上回り、過去最大規模となる。大部分が金額を明示しない「事項要求」の新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、出産育児一時金の引き上げや全世代型社会保障の構築、毎年薬価改定などへ...

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物価高騰に伴う公定価格への影響
自民党厚労部会 対策の検討を申し入れ

自民党の厚生労働部会(牧原秀樹部会長)は8月26日、令和5年度厚労関係予算概算要求ならびに税制改正要望について議論し、部会長一任で了承した。会議の冒頭あいさつした加藤勝信厚労相は、「年末に向けて、新型コロナウイルス感染症対策、さらには現下の原油価格、物価高騰等への対策など、課題は山積している」との認識を示したうえで、「今回の予算、税制改正の実現に向け力強い後押しをお願いする」と言及し、協力を求めた...

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公明厚労部会が概算要求へ重点政策
コロナ禍財政窮迫健保組合への支援など提言
高齢者医療の拠出金負担軽減も

公明党の厚生労働部会(佐藤英道部会長)は8月19日、加藤勝信厚労相に令和5年度予算概算要求に向けた重点政策提言を申し入れた。提言は、5年度予算概算要求にあたり、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の推進のほか、全世代型社会保障の実現や質の高い効率的な保健・医療・介護サービスの推進などを重点施策に位置づけ、所要の予算の確保に努めるよう要望した。このうち、全世代型社会保障の実現は、現役世代から高齢者まで...

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健保組合の生活習慣病動向調査
医療費全体 入院1割、外来2割
コロナ禍で1人当たりが大幅減

健保連はこのほど、「令和2年度生活習慣関連疾患の動向に関する調査」結果を公表した。それによると、調査対象の医療費全体に占める生活習慣関連疾患の割合は、「医科入院」で1割、「医科入院外」で2割だった。前年度に比べ、加入者1人当たり医療費が大幅に減少した疾患がみられたが、医療費の3要素のうち受診率(千人当たり件数)が前年度に比べ大きく減少。調査対象年度は新型コロナウイルスの感染拡大時期と重なり、受診率...

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令和5年1月の運用開始へ
電子処方箋 4地域でモデル事業を実施

厚生労働省は8月19日、令和5年1月の電子処方箋管理サービスの運用開始に向けて、今年の10月末から1年間、電子処方箋のモデル事業を実施する4地域を選定し、公表した。電子処方箋は、オンライン資格確認等システムを拡張し、現在、紙で行われている処方箋の運用を電子で実施する仕組み。医療機関や薬局・患者間での処方・調剤薬剤の情報共有や関係者間でのコミュニケーションを促進し、質の高い医療サービスの提供や重複投...

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