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2023年12月中旬号
社会保障審議会の医療保険・医療両部会は8日、それぞれ会合を開き、令和6年度診療報酬改定の基本方針案を大筋で了承。その後、両部会での意見を踏まえて部会長間で最終調整を行い、11日、両部会連名による基本方針を決定した。
医療DXによる効率化・質向上等
全社会議が「改革工程」の素案
少子化財源も見据え3段階実施
全世代型社会保障構築会議(清家篤座長)は、「全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)」の素案を取りまとめ、5日の経済財政諮問会議(議長・岸田文雄首相)に提出した。「改革工程」の素案は、①働き方に中立的な社会保障制度等の構築②医療・介護制度等の改革③地域共生社会の実現─の3分野を(1)2024年度(2)2028年度まで(3)2040年頃─の3段階に分け実施。②の(2)は医療DXによる効率化...
社保審医療保険・医療両部会
6年度診療報酬改定の基本方針を決定
制度の安定・持続可能性を向上
社会保障審議会の医療保険・医療両部会は8日、それぞれ会合を開き、令和6年度診療報酬改定の基本方針案を大筋で了承。その後、両部会での意見を踏まえて部会長間で最終調整を行い、11日、両部会連名による基本方針を決定した。6年度改定の基本方針は、▽物価高騰・賃金上昇、経営の状況、人材確保の必要性、患者負担・保険料負担の影響を踏まえた対応▽全世代型社会保障の実現や、医療・介護・障害福祉サービスの連携強化、新...
長期収載品の保険給付のあり方
医療保険部会が見直し案を了承
選定療養 負担範囲など中医協で検討
社会保障審議会医療保険部会(田辺国明会長)は8日、厚生労働省が提示した「イノベーション推進と安定供給確保に向けた長期収載品の保険給付のあり方の見直し案」を了承した。「見直し案」は、保険給付と選定療養の負担にかかる範囲は、「長期収載品と後発医薬品の価格差の少なくとも2分の1以下」とする方向性を示し、具体的な範囲は中央社会保険医療協議会で年内に検討。見直しの施行時期も含め、年末の令和6年度予算編成過程...
介護利用者負担の所得判断基準
6年度予算編成過程で決着
伊藤常務理事 原則2割へ確実な検討を
社会保障審議会介護保険部会(菊池馨実部会長)は7日、介護保険制度の「給付と負担」をテーマに議論した。利用者2割負担の一定以上所得の判断基準について、令和6年度介護報酬改定での対応とあわせ、年末の予算編成過程で検討する対応を決めた。後日、予算編成過程で決定した内容を同部会に報告する。全世代型社会保障構築会議が5日に取りまとめた「全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)について(素案)」を踏...
5年度の市場実勢価格の速報値
平均乖離率 薬6.0%、材料2.5%
薬価は前年比1ポイント縮小
厚生労働省は1日、医薬品と特定保険医療材料の市場実勢価格に関する令和5年度調査の速報値を中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)の総会に提出した。公定価格との平均乖離率は薬価が前回と比較し1.0ポイント減の約6.0%、材料価格が同1.3ポイント減の約2.5%で、これにもとづいて薬価は来年4月に公定価格を引き下げる。薬価の平均乖離率は、元年度8.0%、2年度8.0%、3年度7.6%、4年度7.0%で推...
医療経済実態調査に健保連が見解
経営的には「総じて堅調」
診療側 コロナ前より厳しい経営
中医協総会は1日、令和6年度の次期診療報酬改定に向けて、医療経済実態調査の結果に対する見解を支払側、診療側のそれぞれから聴取した。支払側は健保連の松本真人理事が代表し、一般病院、一般診療所、歯科診療所、薬局における損益差額率等の分析結果から、「経営的には総じて堅調であり、資産比率や流動比率をみても余裕度は上がっている」との考えを示した。診療側は、「医療機関等はコロナ前と比較しても厳しい経営を強いら...
健保組合事業への永年の功績称え
5年度厚生労働大臣表彰式を開催
関係者56名を表彰
厚生労働省は11月29日、東京都港区のベルサール虎ノ門で「令和5年度健康保険組合関係功績者厚生労働大臣表彰式」を開催した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降は対面での開催を見送っており、4年ぶりの開催となった。被保険者とその家族の健康づくりや適用・給付業務など健保組合事業に携わり、医療保険制度の発展に貢献した56名が表彰を受けた。厚労省の大島一博事務次官が武見敬三厚労大臣のあいさつを代読し、受...
「あしたの健保組合を考える大会」
宮永会長 さらなる改革が必要
先頭に立って取り組む
健保連大阪連合会(久保俊裕会長)は6日に大阪市内で「あしたの健保組合を考える大会PART7」を開催し、大阪府内および近畿地区の健保組合関係者220名が参加した。健保連の宮永俊一会長は、閉会のあいさつに立ち、今臨時国会で令和5年度の補正予算が成立し、6年度の政府予算の議論が本格化するなか、特に政府が最重要課題に位置づける少子化・子育て対策は財源確保のための新たな支援金制度の検討が大詰めを迎えると指摘...
明るい未来を築くための働き方セミナー
秋山理事 少子化対策の推進に期待
健保連は4日、東京都千代田区で、日本経済新聞社の協力の下、「明るい未来を築くための働き方セミナー『仕事と子育ての両立を考える』」を開催した。こども家庭庁、日本経済団体連合会(十倉雅和会長)、日本商工会議所(小林健会頭)、全国健康保険協会(北川博康理事長)が後援。同セミナーでは健保連の秋山実理事が主催者あいさつし、少子化対策について言及した。「少子化対策は、国を挙げて取り組むべき重要政策に位置づけら...
健保連愛知連合会が時局講演会
医療DXテーマに与野党議員討論
健保連愛知連合会(会長・鬼村洋平トヨタ自動車健保組合理事長)は2日、健保連本部との共催で、自民党の丹羽秀樹衆院議員、国民民主党の古川元久衆院議員を招き、名古屋市内で時局講演会を開催した。愛知県内の健保組合関係者を中心に約120人が集まった。冒頭、あいさつしたトヨタ自動車健保組合の笹山秀彦常務理事は、全国で時局講演会を開催しているが、与野党の国会議員が党派を超えて開催したのは愛知が初めてと報告。出席...