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2022年4月下旬号
健保連は15日に第214回臨時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、会長に宮永俊一氏、副会長に出版健保組合、大阪連合会会長の久保俊裕氏、副会長兼専務理事に佐野雅宏氏をそれぞれ再選した。
健保連臨時総会・宮永会長を再選
現役世代の負担軽減など最重要課題
組合の主張反映へ先頭で尽力
健保連は15日、東京・中央区のベルサール東京日本橋で第214回臨時総会を開き、任期満了に伴う役員改選で、宮永俊一会長を再選した。宮永会長は2期目で、任期は令和6年4月までの2年間。再選後のあいさつで宮永会長は、団塊の世代が後期高齢者に入り始める2022年度以降、高齢者医療制度への拠出金負担の急増で解散に追い込まれる健保組合が相次ぐと、国民皆保険制度の根幹が大きく揺らぎかねないと指摘。今般のコロナ禍で医療資源の...
健保組合・現役世代を支援
自民党皆保険議連 「要望書」取りまとめ
骨太、概算要求へ近く政府に提出
自民党の「国民皆保険を守る国会議員連盟」(鈴木俊一会長)は13日、衆議院議員会館で第5回総会を開き、「骨太の方針2022」および令和5年度予算概算要求に対する「要望書」を取りまとめた。皆保険制度の中核を担う健保組合と現役世代を支援するため、①国民の安全・安心のための質の高い効率的な医療の実現②全世代で支え合う医療保険制度の構築③健康寿命の延伸に向けた保健事業のさらなる推進④健康保険組合の安定化に向けた財政...
財務省が社会保障改革の方向性を提言
かかりつけ医機能の制度対応を
リフィル処方普及促進 保険者インセンティブ活用
財務省は13日、社会保障の今後の課題と改革の方向性を財政制度等審議会の財政制度分科会に示した。医療分野では、効率的で質の高い医療提供体制の整備に向けて、「かかりつけ医機能」の要件を法制上明確化したうえで認定するなどの制度的対応が不可欠とし、利用希望者による事前登録・医療情報登録を促す仕組みの導入について、段階を踏んで検討するよう提言。さらに、令和4年度診療報酬改定で導入した「リフィル処方箋」は、患者...
諮問会議が「骨太」へ社保改革を議論
民間議員 現役世代の負担抑制を提言
岸田首相がリフィル促進を明言
政府の経済財政諮問会議(議長・岸田文雄首相)は13日、6月を目途に策定する「骨太の方針2022」に向けて、社会保障改革をテーマに議論した。民間議員は、給付と負担のあり方の見直しによる現役世代の社会保険料負担の増加抑制や、保険者インセンティブ措置の活用による「リフィル処方箋」の普及・定着などを提言した。岸田首相は、「コロナ禍での経験や受診行動の変容を踏まえ、かかりつけ機能が発揮される制度整備や新たに導入した...
幸野理事が自民・合同会議で意見
かかりつけ医機能を明確化
リフィル処方 普及へ薬剤師の資質など鍵
健保連の幸野庄司理事は7日、自由民主党の財政健全化推進本部・次世代のための財政戦略検討小委員会合同会議の有識者ヒアリングで、「新型コロナ感染症の教訓を生かした外来医療」をテーマに意見発表した。安心で効率的・効果的な外来医療を実現するために、一般的な症状の初期医療をかかりつけ医に集約する一方、リフィル処方を通じて慢性疾患の継続管理に薬剤師を積極的に活用するべきと訴えた。会合の冒頭、額賀福志郎本部長は...
歯科用貴金属の素材価格急騰
中医協 5月に特例的な緊急改定
中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)は13日、総会を開催し、歯科用貴金属材料の価格について、特例的に緊急改定を行う対応を承認した。ウクライナ情勢という想定されていなかった特殊事情により歯科用貴金属の素材価格が急騰している事態を踏まえ、令和4年1月から3月の平均素材価格を用いて告示価格を算出し、5月に緊急改定を行うこととした。 変動率が告示価格の±5%、±15%を超えた場合に実施している歯科用貴金属材料価格...
後期高齢者医療制度・保険料
4・5年度 前期比114円、1.8%増
全国平均で月額6472円
厚生労働省は1日、令和4・5年度における後期高齢者医療制度の被保険者1人当たり平均保険料額が全国平均で月額6472円(年額7万7663円)で、前期(2・3年度)に比べ114円、1.8%増加するとの見込みを明らかにした。各都道府県の後期高齢者広域連合が報告した保険料改定率を集計したもので、前期の保険料額から後期高齢者負担率の変更や、1人当たり医療給付費の伸びなどが変動要因となった。後期高齢者負担率は、現役世代の人口減少...
厚労省メディアス・3年度11月
概算医療費 前年同月比で6.1%増
4~11月では5.4%増に
厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和3年度11月号によると、11月の概算医療費は前年同月比で6.1%増加し、前月の同0.2%増から上昇幅は拡大した。休日数などの違いによる影響を補正すると同3.4%増加していることが明らかになった。また、3年4月から11月の8か月分の概算医療費は前年同期比で5.4%、前々年同期比で0.9%それぞれ増加。補正後でも同5.3%増加しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い減少...