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2020年3月中旬号
加藤勝信厚生労働相は4日の衆院厚生労働委員会で、厚労行政に取り組む基本施策などの所信を表明し、「現役世代の負担上昇を抑えながら、すべての世代が安心できる全世代型社会保障制度を構築していく」と述べた。
厚労省が傷病手当金の運用を整理
自宅待機期間も支給対象
新型コロナ感染症に対応
厚生労働省は6日、「新型コロナウイルス感染症にかかる傷病手当金の支給について」と題する事務連絡を健保組合宛てに発出した。被保険者が検査の結果、「新型コロナウイルス陽性」と判定された場合は、自覚症状の有無にかかわらず、労務に服することができないものとして、陽性判定以降は傷病手当金の支給対象となる。発熱等の自覚症状があるため自己の判断により自宅待機していた期間も、療養のため労務不能な期間として支給対象...
新型コロナで佐野副会長がコメント
「あらゆる対策に取り組む決意」
健保連の佐野雅宏副会長は9日、新型コロナウイルス感染症ヘの対応についてコメントを発表した。全国で3000万人が加入する健保組合として、国民が混乱なく適切に検査や医療を受けられるよう最大限に努力するとともに、加入者などへの正確な知識の普及・啓発に努め、すべての関係者と連携し、「国難とも言えるこの局面において、あらゆる対策に取り組む決意」と表明した。政府や関係機関に向けては、相談・検査体制や医療提供体制の整備...
令和2年度診療報酬改定を告示
留意事項など詳細を通知
入院料の新施設基準は半年後から
厚生労働省は5日、診療報酬と薬価基準の令和2年度改定を官報告示し、留意事項を地方厚生局と都道府県に通知した。厚労省保険局医療課は同日付で概要を解説する動画をインターネット上で公開し、4月施行に向けて改定の内容を周知した。医療従事者の働き方改革を後押しするために、消費税財源による特例的な改定枠で新設する「地域医療体制確保加算」は、救急搬送を年2000件以上受け入れる医療機関が、病院勤務医の負担軽減と処遇改善...
幸野理事が2年度診療報酬改定を総括 その(1)
給付の見直しに踏み込めず「残念」
入院料の基準厳格化は評価
中央社会保険医療協議会の支払側委員を務める健保連の幸野庄司理事は、本誌のインタビューで令和2年度診療報酬改定を総括した。第1回は全体の感想と入院を中心に聞いたところ、「2022年危機を前に、給付の見直しに大きな道筋をつけられなかったことは残念である」と述べ、保険給付範囲の見直しを今すぐに中医協など関係審議会で議論する必要があると訴えた。医師の働き方改革については、診療報酬上の対応による成果を明らかにする...
メディアス元年度上半期医療費
補正後伸び率4.4%で高水準
厚生労働省が公表している「最近の医療費の動向(メディアス)」によると、令和元年度の概算医療費が9月診療分までの半年間分で21.6兆円にのぼり、前年度比3.3%増加した。休日数などの影響を補正すると4.4%増になり、自然体で2%程度ずつ伸びる近年の傾向を大きく上回った。1人当たり医療費は同3.5%増の17.1万円だった。被用者保険は加入者数が同0.4%増加したことに加え、1人当たり医療費が同4.5%増加し、合計額が同4.9%増の6.6兆円と...
健保連が後発品使用促進を強化
子供向け希望シール有償提供
3月末まで数量限定で注文受付
健保連は、「子ども向けジェネリック医薬品希望シール」(写真)を作成し、健保組合向けに販売する。現在後発医薬品の使用割合が低い子どもをターゲットに絞り、今年9月までに後発医薬品の使用割合を80%以上にするという目標の達成をめざす。販売価格は1枚6円(税別)。販売総数は120万部。購入申し込みは3月16日から31日までで、注文書をFAXで受け付ける。シールの見本と注文書は3月上旬に全健保組合へ郵送した。シールの販売に...
第1回「上手な医療のかかり方アワード」表彰式
保険者部門 ダスキン健保が優秀賞
チラシ部門 パナソニック健保が特別賞
厚生労働省が主催する「上手な医療のかかり方アワード」の表彰式が2日に開かれ、厚労省医政局長賞の保険者部門でダスキン健保組合が優秀賞、チラシ部門でパナソニック健保組合が特別賞をそれぞれ受賞した。表彰式は、同省の有識者懇談会が平成30年に立ち上げた「いのちをまもり、医療をまもる」国民プロジェクトの一環で、医療のかかり方の教育や相談に関して優れた取り組みを行っている企業、団体、自治体を表彰するもので、今回が...