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2019年6月上旬号

根本匠厚生労働相は5月29日に開かれた「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」の会合で冒頭あいさつし、「国民の期待に厚生労働行政が応えられるよう、しっかり展開していくためにも厚労省改革を進めていかなければならない」と述べた。

健保組合の29年度レセプトを健保連が調査
呼吸器系が医療費シェアトップ
入院外で家族の受診率が際立つ

健保連が平成29年度の健保組合レセプトを調べたところ、呼吸器系疾患の医療費が医科の15.7%を占めて最も多く、次に新生物の11.2%、循環器系疾患の10.2%が続いた。厚生労働省による保険診療の全国集計だと、呼吸器系の国民医療費は循環器系と新生物に比べて少なく、65歳未満に限っても医科の10%程度にとどまることを踏まえると、健保連の調査からは、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎や喘息などの呼吸器系疾患が、企業に勤める現役...

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厚労省が2040年社会保障・働き方改革を決定
健康寿命延伸などを推進
給付と負担の見直しは先送り

厚生労働省の幹部で構成する「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」(本部長・根本匠厚労相)は5月29日、▽多様な就労・社会参加▽健康寿命の延伸▽医療・福祉サービス改革による生産性の向上─を柱とする施策を取りまとめた。2025年以降に現役世代の人口減少が加速し、高齢者数がピークに達する2040年に向けて、社会の活力の維持向上と少ない人手でも医療・福祉の必要なサービスを確保することを重視し、主要分野ごとの政策集とし...

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根本厚労相
厚労省改革の方針示す
40年対応に適した組織も検討

根本匠厚生労働相は、5月29日に開かれた「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」の会合冒頭あいさつし、「2040年を展望した社会保障・働き方改革をはじめとして、国民の期待に厚生労働行政が応えられるよう、しっかりと展開していくためにも厚労省改革を進めていかなければならない」と述べ、居並ぶ幹部職員に向けて厚労省改革の方針を伝えた。根本厚労相はまず、厚労行政の役割を説き、「ミクロの国民生活の視点では、社会保障は...

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自民・人生100年本部が社会保障改革を提言
所得・資産に応じた負担を拡大
2022年念頭に早急に検討

自民党の「人生100年時代戦略本部」(本部長・岸田文雄政調会長)は5月21日、首相官邸に安倍晋三首相を訪ね、社会保障改革の提言を提出した。提言は、党厚生労働部会(小泉進次郎部会長)の全世代型社会保障改革ビジョン検討プロジェクトチーム(鴨下一郎座長)が4月にまとめた政策を土台としたもの。人口減少と高齢化に伴う受益と負担のアンバランスを是正するための改革の基本姿勢として、給付抑制(第1の道)や負担拡大(第2に道...

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野党合同で政策懇談会
健保連
将来展望持てる改革を
「2022年危機」への対応が不可欠

健保連は5月28日、衆議院議員会館で、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議の各所属議員との政策懇談会を開催した。これまで立憲民主党、国民民主党とそれぞれ2回ずつ政策懇談会を開催してきたが、社会保障を立て直す国民会議との懇談会ははじめて。今回の政策懇談会は初の合同開催となり、代表世話人を務める立憲民主党の海江田万里衆議院議員、国民民主党の岡本充功衆議院議員、羽田雄一郎参議院議員をはじめ、社...

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がん遺伝子パネル検査を初適用
検体採取から結果説明まで計56万円

厚生労働省は1日、がんに関連する百種類以上の遺伝子変異を同時に調べられる「がん遺伝子パネル検査」の医療機器2品目を、初めて保険適用した。いずれも製品の公定価格を設定せず、医療機関の技術料として検体採取時に8000点、検査結果を踏まえて患者に治療方針を説明する際に48000点で、合計5万6000点を算定する。次期定時診療報酬改定まで当面の間、既存の技術料を準用してレセプト請求する。中医協が5月29日に了承した。保険適用した...

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厚労省・安藤保険課長がシンポジウムで講演
コラボヘルスの取り組み強化を
スコアリングレポートの改善も言及

厚生労働省保険局の安藤公一保険課長は5月28日、都内で開かれた「健康と経営を考える会」主催のシンポジウムで講演し、健康寿命の延伸など今後の高齢化社会を見据えた改革を進めるうえで、データヘルスとコラボヘルスが非常に重要であるとの認識を示した。安藤課長は、「すべての団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年を目標に社会保障と税の一体改革を進めてきたが、今年10月の消費税率の引き上げと、その財源による政策が実施...

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