被用者保険のうち、主に民間企業のサラリーマンが加入する健康保険組合（健保組合）や全国健康保険協会（協会けんぽ）のことを指しますが、広義には「医療保険（制度）」と同じ意味で使われることもあります。

　会社(事業主)と従業員(被保険者)が保険料を出し合い、被保険者やその家族(被扶養者)が病気やけがで治療を受けたとき、治療にかかった費用の一部を払うだけで済む仕組みです。また被保険者が病気やけがで働けなくなった場合や、出産による休業で給料が減額されたり、支払われないときの収入を補うなど、生活の安定を図る仕組みもあります。

　健保組合の場合、保険料率や会社と従業員の負担割合を独自に決められるほか、個々の組合の財政状況に応じて独自に行う給付（付加給付）を任意に行うことができます。

　一方、協会けんぽは都道府県ごとに保険料率が設定（労使折半）されており、付加給付がありません。