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離れて暮らす親のケア vol.49

NPO法人パオッコ理事長の太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差惠子

親の入院や介護の不安、誰に相談?

離れて暮らす親が倒れるときは突然です。多くは病院から掛かってくる電話で一大事を知ることになります。「○○病院です。□□さんの息子さん(娘さん)でいらっしゃいますか。□□さんが救急車で運ばれてこられまして…」。仕事中にこんな電話を受けると、心臓はドキドキ。職場の上司に事情を話して、病院に駆けつけることになります。

医師から病状等の説明を受けます。通常、「入院時診療計画書」という入院日から退院日までの治療や検査、看護の内容が記載されたスケジュール表をもらえる病院もあります。いつ手術で、その後何日くらいで食事が摂れ、入浴できるのか―等細かな予定が書かれています。手術日には付き添いが必要なので、仕事を休む必要が生じるかもしれません。

疑問点や不安なことは医師や看護師に聞きましょう。忙しそうで聞きづらいなら病院内の「医療相談室」(病院によって名称はさまざま)へ。ある程度の規模の病院には設置されており、入院中の生活や医療費のこと、退院後のことなど幅広い相談に応じています。

入院期間は短いことが一般的です。退院後に支援や介護が必要となりそうなら、入院中に介護保険の申請をした方がいい場合も。親の暮らす住所地を管轄する「地域包括支援センター」に行けば申請をサポートしてくれます。所在地は役所に聞きましょう。

初めてのことに意気消沈しがちですが、わからないことはためこまないで専門家に相談を。きっと何とかなりますから。

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