健保ニュース
健保ニュース 2025年4月中旬号
がん対策推進企業
資生堂健保が厚労大臣表彰
パートナー賞 P&Gグループ健保
厚生労働省の委託事業「がん対策推進企業アクション」は3月7日、優れた取り組みを行ったがん対策推進パートナー賞4社とともに厚生労働大臣表彰(最優秀賞)1社を顕彰し、資生堂健保組合が厚生労働大臣表彰、P&Gグループ健保組合が「治療と仕事の両立部門」で、がん対策推進パートナー賞を受賞した。
がん対策推進パートナー賞の「検診部門」は株式会社堀場製作所、「情報提供部門」はオリンパス株式会社、「中小企業部門」は株式会社フジタ建設コンサルタントが受賞した。
厚生労働大臣表彰を受賞した資生堂健保組合は、がん検診受診率向上への取り組みと受診後のフォロー体制が評価された。
がん検診を法定健診と同日実施。ネットワーク健診の活用により、医療機関や受診日時を全国一律で選択可能とし、健診機関情報に女性医師を明示するなど加入者ニーズにも対応する。5がん検診の平均受診率は85%。被扶養者健診も社員のがん検診同様、自己負担金を廃止し、本年度の受診率は80%まで向上した。検診を受けっぱなしにさせず、二次受診勧奨を徹底する検診受診後のフォロー体制も確立している。
また、女性加入者が8割を占める特性を考慮し、婦人科検診に注力する。受診率は、乳がん(30歳以上)91%、子宮頸がん(女性全員)80%ともに、健保組合の全国平均より約40%も高い受診率に向上させた。
「治療と仕事の両立部門」でがん対策推進パートナー賞を受賞したP&Gグループ健保組合は、がん検診費用の全額補助、要精検者への受診勧奨、啓発活動などによる疾病予防対策と産業医や保健師と連携した就業相談や柔軟な勤務体系の提供、医療費の自己負担補助などの多角的な支援体制が評価された。
また、家族の受診データを管理し、未受診者には個別の受診勧奨や啓発活動を実施するなど、家族の健康支援にも取り組んでいる。
5大がん検診の受診率は全国平均を大きく上回り、2次検査受診率は78%。がんによる休職者は、直近3年平均で半減した。
厚労省のがん対策推進企業アクションでは、パートナー登録を行った企業・団体(約6600)に向け、普及啓発ツールや研修機会、事例などを提供し、従業員に対するがん検診の普及啓発やがん患者・がん経験者への就労支援等を推進する。同表彰は、パートナー企業・団体が取り組む▽がん検診の普及啓発▽がんの正しい知識の提供▽治療と仕事の両立──などの取り組みを表彰するもの。
がん対策推進優良企業
68健保組合を表彰
厚生労働省の委託事業「がん対策推進企業アクション」はこのほど、職域でがん対策に積極的に取り組む令和6年度「がん対策推進優良企業」を公表した。優良企業として表彰された330企業・団体のうち、健保組合は68組合だった。(がん対策推進優良企業に表彰された健保組合は、次のとおり。50音順)
▽IHIグループ▽愛知県情報サービス産業▽旭テック▽伊藤忠連合▽植木組▽ATグループ▽NDS▽愛媛銀行▽エプソン▽エンシュウ▽大阪港湾▽大沢▽オムロン▽オリックスグループ▽関東めっき▽共愛会▽京都中央信用金庫▽京葉ガス▽公庫関係▽神戸機械金属▽国際興業▽駒井ハルテック▽五洋建設▽三洋化成工業▽シーイーシー▽資生堂▽すかいらーくグループ▽第一三共グループ▽大真空▽大同特殊鋼▽宝グループ▽宝塚歌劇▽タカラベルモント▽田辺三菱製薬▽蝶理▽東芝▽東洋機械金属▽豊島▽長瀬産業▽名古屋文具紙製品▽日本事務器▽日本特殊陶業▽日本NCR▽日本ガイシ▽日本新薬▽日本赤十字社▽日本飛行機▽日本ピストンリング▽PwC▽兵庫トヨタ自動車▽平田機工▽広島信用金庫▽フジクラ▽不二サッシ▽富士ソフト▽ポーラ・オルビスグループ▽北海道医療▽北海道電力▽北海道農業団体▽ホトニクス・グループ▽マツキヨココカラ&カンパニー▽松屋▽矢崎▽ヤマトグループ▽雪の聖母会▽ユニーグループ▽吉野工業所▽リズム