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健保ニュース 2025年3月中旬号

福岡厚労相が保険者等と面会
持続可能な制度へ意見交換
佐野会長代理 現役世代の負担軽減を要求

福岡資麿厚生労働相は7日、高額療養費制度について、保険者・経済界・連合と面会し、意見交換を行った。

面会には、▽健康保険組合連合会▽全国健康保険協会▽国民健康保険協会▽日本経済団体連合会▽日本商工会議所▽日本労働組合総連合会─の代表者・関係者が出席。厚労省の大臣室で15分程度の意見交換を実施した。

面会の冒頭あいさつした福岡厚労相は、「持続可能な高額療養費制度に向けて、保険料の増大にどう対応していくかという観点から、社会保障審議会医療保険部会等で様々な意見を皆さんから受けてきた」と述べたうえで、「厚労省としても、この誇るべきセーフティネットを次の世代に繋げていくことが大切なことだと考えている」と言及。

また、「持続可能な高額療養費制度とするためには保険料を負担している方々の理解が極めて大切だ」との考えを示し、「本日はそういった観点から忌憚のない意見を受けたい」とあいさつした。

意見交換では、保険者・経済界・連合から、▽患者への配慮は当然必要だが、全世代型社会保障制度を構築する観点から、保険料負担の軽減は大きな課題と認識している▽10年間、制度の見直しが行われていないなか、どういう形で負担を分かち合っていくのかを考えなければいけない▽医療費全体が増加するなか、患者への配慮も当然必要だが、高額療養費制度の見直しも必要だ─などの指摘があった。

福岡厚労相との面会後に取材対応した健保連の佐野雅宏会長代理は、「直近で様々な動きがあるなかで、患者負担と保険料負担のバランスをどう分かち合うかということが極めて重要」との観点から、議論を尽くすよう要望したと説明。

高額療養費制度の見直しに限らず、われわれが主張してきた現役世代の負担軽減に資するような施策を進めるよう政府に求めていくとした。

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