健保ニュース
健保ニュース 2025年2月下旬号
高額療養費・見直しの一部修正
石破首相 患者と被保険者の声を勘案
衆院予算委員会(安住淳委員長)は17日、「我が国を取り巻く外交、安全保障問題等」をテーマに集中審議を行った。
質疑では、令和7年8月から9年8月にかけ自己負担上限額の引き上げを3段階で実施する高額療養費制度の見直しに意見が集中した。
石破茂首相は、患者の声を踏まえ、「多数回該当」の自己負担上限額引き上げを凍結しつつ、持続可能なセーフティネットとするために高額療養費制度の見直し自体は実施すると発言。
患者と被保険者の両者の声を勘案し、このような結論に至ったと高額療養費制度の見直しを一部修正する趣旨について説明した。
一方、立憲民主党の野田佳彦代表は、命に関わるテーマとの認識を示し、一部修正ではなく、高額療養費制度の見直し自体を凍結し、凍結による7年度予算案の200億円を改めるべきと強く要求した。