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健保ニュース 2024年9月下旬号

65歳以上高齢者 総人口の29%超で過去最高
75歳以上は16.8%に上昇

総務省は15日、「敬老の日」(16日)を迎えるに当たり、統計からみた日本の高齢者の姿をまとめ、公表した。

それによると、令和6年9月15日時点で、65歳以上の高齢者人口は3625万人。前年に比べ2万人増加し、過去最多を更新した。総人口に占める割合は同0.2ポイント増の29.3%と過去最高で、200の国・地域のなかでも首位となった。

また、5年における65歳以上の就業者数は914万人と20年連続で増加し、過去最多。就業者総数に占める65歳以上の就業者の割合は13.5%、就業率は25.2%となる。

日本の総人口(1億2376万人)は、前年に比べ59万人減少している一方、総人口に占める65歳以上の割合は29.3%(65~74歳12.5%、75歳以上16.8%)。国際比較すると、日本が世界で最も高く、次いでマルティニーク(25.3%)、プエルトリコ(24.7%)、イタリア(24.6%)などが続く。65~74歳および75歳以上ともに日本が最も高かった。

高齢者人口を男女別にみると、男性は1572万人(男性人口の26.1%)に対し、女性は2053万人(女性人口の32.3%)と女性が481万人多い。

年齢階級別では、70歳以上の人口が前年に比べ9万人増の2898万人(総人口の23.4%)となるほか、75歳以上の人口は同71万人増の2076万人(同16.8%)、80歳以上の人口は同31万人増の1290万人(同10.4%)となった。

総人口に占める高齢者人口の割合は、昭和25年以降、60年に10%、平成17年に20%を超えるなど一貫して上昇。「第2次ベビーブーム期」に生まれた世代が65歳以上になる令和22年には34.8%、その5年後の27年には36.3%に達すると見込まれている。

5年の65歳以上の就業者数は、平成16年以降、20年連続で前年に比べ増加し、914万人(男性534人、女性380人)だった。

15歳以上の就業者総数に占める65歳以上の就業者の割合は13.5%で、就業者の約7人に1人を65歳以上就業者が占める。

65歳以上の就業率は前年と同率の25.2%。このうち65~69歳は52.0%、70~74歳は34.0%、75歳以上は11.4%で、いずれも過去最高となった。

高齢就業者を主な産業別にみると、「卸売業、小売業」が132万人と最も多く、次いで、「医療、福祉」が107万人(社会保険・社会福祉・介護事業72万人、医療業33万人など)、「サービス業(他に分類されないもの)」が104万人、「農業、林業」が99万人などの順。産業別に65歳以上の就業者を10年前と比較すると、「医療、福祉」は63万人増加し、10年前の約2.4倍に増加した。

雇用者の雇用形態は、非正規の職員・従業員が76.8%を占め、そのうちパート・アルバイトの割合が52.7%と最も高くなっている。

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