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健保ニュース 2024年9月中旬号

オンライン診療のさらなる推進等
規制改革推進会議 当面の審議の進め方を確認
利用者起点の改革を発展・深化

政府の規制改革推進会議(冨田哲郎議長)は2日、今後の審議の進め方を確認した。

令和6年6月21日に政府が閣議決定した「規制改革実施計画」を踏まえ、▽革新的サービスの社会実装・国内投資の拡大▽スタートアップの成長基盤の整備▽良質な雇用の確保、高生産性産業への労働移動─について、利用者起点の規制改革をさらに発展・深化させるべく議論を進めていくこととした。

また、既に改革が決定した事項について、その具体化・フォローアップを進めるとともに、可能なものについては前倒し・深掘りを検討する。

「革新的サービスの社会実装・国内投資の拡大」のうち、健康・医療分野では、過年度決定事項の▽利用者起点の医薬品販売規制見直し(販売区分・販売方法、オーバードーズ対策等)▽在宅医療における円滑な薬物治療の提供▽オンライン診療のさらなる推進─について、具体化、前倒し・深掘りを検討する。

さらに、▽救急現場におけるタスク・シフト/シェア▽医師の宿直義務の緩和(宿直体制におけるICT技術の活用等)─を新たな検討事項として追加。現行の「健康・医療・介護」ワーキング・グループで検討を進めていく。

DX分野では、「医療等データの利活用法制等の整備」の具体化、前倒し・深掘りを検討することとした。

規制改革推進会議に設置する現行の5つのワーキング・グループのうち、「スタートアップ・投資」は「スタートアップ・DX・GX」ワーキング・グループに名称、所掌事項を変更する。

規制改革推進会議に出席した岸田文雄首相は、生産年齢人口の減少が本格化する2030年度までが経済構造変革のラストチャンスであり、今こそ成長型経済の実現に向けて全力で取り組んでいく必要があると言及。

デジタルを活用した利用者起点の規制改革を改革マインドをもち、さらに発展・深化していくため、引き続きの取り組みと改革の加速化を要請した。

規制改革推進会議の終了後に記者会見した冨田議長は、岸田首相の指示を踏まえ、利用者起点の規制改革をさらに発展、深化すべく議論、検討を行うとともに、既に改革を行うことが決定された事項についても具体化・フォローアップを進めるなど、スピード感を持って取り組む意向を示した。

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