健保ニュース
健保ニュース 2024年6月中旬号
4年度特定健診・保健指導実施率
健保組合 健診82%、保健指導34%
実施率が2年連続で上昇
厚生労働省は5月10日、令和4年度の特定健診・特定保健指導の実施状況を公表した。
特定健診実施率は全保険者で58.1%となり、3年度から1.6ポイント上昇。特定保健指導実施率は26.5%で、3年度から1.9ポイント上昇し、実施率を伸ばしている。
特定健診は3年度に比べ、全保険者で実施率が向上し、2年連続で上昇した。特定保健指導は3年度と比較し、全保険者で実施率が向上。市町村国保を除く保険者で実施率が2年連続で上昇した。
特定健診の対象者数5192万4629人のうち3016万6939人が受診し、実施率は58.1%となった。年齢階級別にみると、45~49歳が64.1%と最も高く、性別では女性(53.0%)より男性(63.1%)の方が高かった。
特定保健指導の対象者数は、特定健診受診者数の17.0%に相当する511万8152人。特定保健指導を終了したのは135万3893人で、実施率は26.5%となった。年齢階級別では70~74歳が30.3%で最も高く、性別では女性(25.3%)より男性(26.8%)の方が高い。
健保組合は1378組合を対象とし、特定健診実施率は82.0%(総合78.6%、単一83.9%)で、3年度から1.5ポイント上昇した。
被保険者は、3年度から0.8ポイント上昇し93.4%となった。他方、被扶養者は49.5%となり、3年度から1.6ポイント上昇した。
特定保健指導実施率は34.0%(総合18.4%、単一43.6%)で、3年度から2.9ポイント上昇した。
被保険者は35.3%で、3年度から2.9ポイント上昇。被扶養者は17.4%で、3年度から1.5ポイント上昇した。
協会けんぽの特定健診実施率は57.1%で、3年度から1.2ポイント上昇。被保険者は64.6%、被扶養者は26.9%。特定保健指導実施率は17.5%で3年度から1.0ポイント上昇した。被保険者は17.8%、被扶養者は11.4%だった。
共済組合の特定健診実施率は81.4%で、3年度から0.6ポイント上昇した。被保険者は92.5%、被扶養者は43.9%。特定保健指導実施率は34.5%で3年度から3.1ポイント上昇した。被保険者は35.9%、被扶養者は13.2%だった。
メタボリックシンドロームの該当者および予備群の減少率は、平成20年度比16.1%で、3年度から2.3ポイント向上した。「特定健診受診者のうちのメタボ該当者および予備群」の減少率は同7.7%増となったが、非服薬者では同7.0%減に転じる結果となった。
国は、令和5年度までの目標として▽特定健診実施率70%以上・特定保健指導実施率45%以上▽メタボ該当者および予備群の数の平成20年度比25%以上減少─の達成を掲げている。