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健保ニュース 2024年5月合併号

中間年改定のあり方検討など
自民議連 骨太反映へ提言案を了承

自民党議員連盟の「ジェネリック医薬品の将来を考える会」(上川陽子会長)は4月23日、「真に安全性・信頼性が確保された医薬品のみを安定供給できる産業構造」を実現するための提言案について、修文を会長に一任のうえ了承した。

「提言」については、6月に策定予定の「骨太の方針2024」への反映をめざし、近く政府に申し入れを行う。

提言案は、医療および持続可能な社会保障制度の構築におけるジェネリック医薬品の重要性を強調したうえで、メーカーによる不祥事を起因とした品質・製造問題や感染症の拡大等による医薬品の供給不安は未だ十分に回復しておらず、ジェネリック医薬品の信頼回復と安定供給の確保に向け、令和6年度からは本格的な供給不安の解消が期待されていると指摘。

そのうえで、実効性のある取り組みとして①ジェネリック医薬品産業の在るべき姿の構築②医薬品の価値が正しく評価される薬価・流通の仕組みの構築③経済安全保障を見据えたサプライチェーンの強靭化─を進めていくべきと明記した。

①では、ジェネリック医薬品産業の「在るべき姿」を構築し、品質の確保された医薬品を安定的に供給するため、▽製造管理・品質管理体制の確保と強化▽持続可能な産業構造の構築▽安定供給能力の確保─の実現をめざすとした。

②では、安全性と有効性が担保された医薬品の供給に向け、価格や流通の仕組みのあり方を引き続き検討すべきと強調。

特に、度重なる薬価改定や流通構造の歪みが薬価の下落に拍車をかけ、不採算品が増大し、安定供給が困難となっている実態を踏まえ、薬価の中間年改定のあり方について検討を行うべきとの考えを示した。

会議に出席した議員からは、薬価の中間年改定について、現状のあり方を問題視する意見が多数あがった。

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