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健保ニュース 2024年5月合併号

デジタル改革会議 岸田首相が武見厚労相に指示
リフィル処方の普及策を具体化

政府のデジタル行財政改革会議(議長・岸田文雄首相)は4月22日、デジタル行財政改革のこれまでの取り組み等について議論した。

このなかで、「利用者起点で見た利便性と質の高い医療の実現」をテーマに4月16日に実施した「課題発掘対話」の議論を紹介。主な意見として、▽医療DXは安全安心で効果的・効率的な医療に向けた手段であり、受診行動が劇的に変わるチャンス。利便性向上と医療資源効率化を同時達成できる▽忙しい患者のためにも通院負担がないオンライン診療やリフィル処方箋を進めるべき▽リフィル処方の認知度を高める取り組みが必要─などを示した。

この日の会合では、「課題発掘対話」に出席した中室牧子構成員(慶應義塾大学総合政策学部教授)が資料を提出し、「電子処方箋やリフィル処方などが利用者にとって大きなメリットがあることが明らかとなった」と評価した。

特に、「リフィル処方は、勤労世代や子育て世代のなかで安定している慢性疾患の患者に通院の負担がないことは本当に大きなメリット」と強調。リフィル処方の知名度を高め、利用を拡大する努力をすべきとの考えを示した。

岸田首相は、▽デジタル活用を阻害する、規制・制度の徹底した改革の推進▽デジタルによる質の高い公共サービスの提供に向けた基盤整備▽EBPM(証拠にもとづく政策立案)を活用した予算の見える化による事業・基金の見直し─に沿って、取り組みを加速していくと言及。

医療DXに向けては、概ねすべての医療機関・薬局への電子処方箋の年度内導入に向けた対応を進め、リフィル処方の普及策を具体化するよう武見敬三厚生労働相に指示した。

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