健保ニュース
健保ニュース 2024年5月合併号
健保連が7年度予算概算要求へ要望
後期高齢者現役並み所得者 給付費への公費投入を重点事項
高額交付金事業への財政支援拡充も
健保連は8日、「令和7年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」をまとめ、厚生労働省の伊原和人保険局長宛てに提出した。すべての団塊の世代が後期高齢者へ移行する7年度は、拠出金の負担増は不可避と強調。健保組合はさらに厳しい財政運営を強いられるとし、財政支援・負担軽減措置を求めた。個別要望事項は、▽重点要望事項▽高齢者医療のための拠出金負担に対する財政支援措置等▽社会情勢の変化等に対する施策に伴う負担軽減措置─など6項目を要望。重点要望事項では、後期高齢者・現役並み所得者の給付費への公費投入を強く求めた。また、高額薬剤の保険適用による医療費の高額化を見込み、高額医療交付金交付事業に対する財政支援の拡充を要望。出産・子育て対策・DX推進など国の施策推進に貢献する健保組合の取組への財政支援も求めた。健保連の河本滋史専務理事が厚労省保険局の山下護保険課長に要望書を手渡した。