健保ニュース
健保ニュース 2024年3月下旬号
健康経営優良法人2024
149健保組合が優良法人に認定
健康経営銘柄は53法人
経済産業省は東京都千代田区で「健康経営アワード2024」を開催し、12日に健康経営銘柄の選定企業、13日に健康経営優良法人の認定法人を発表した。
健康経営優良法人2024に認定された法人数は、大規模法人部門で前年比12%増の2988法人、中小規模法人部門で同20%増の1万6733法人となった。このうち健保組合からは、大規模法人部門で8組合、中小規模法人部門で128組合が選ばれた。また、母体企業とともに13健保組合が認定された。
健保組合の適用事業所は、大規模法人部門において2342法人が認定され、このうちホワイト500が450法人、中小規模法人部門は2751法人で、うち107法人がブライト500に認定された。
また、上場企業27業種53社が健康経営銘柄2024として選定された。
健康経営優良法人は、優良な健康経営を実践している大企業や中小企業などの法人を顕彰し、「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受ける環境整備を目的に平成28年度に創設。
従業員数などに応じて大規模法人と中小規模法人の2部門を設置し、健康・医療新産業協議会健康投資WGで定めた評価基準にもとづき、日本健康会議が認定する。特に健康経営の取り組みが優れている上位500法人に対し、大規模法人部門では「ホワイト500」、中小規模法人部門では「ブライト500」として冠を付加する。
13日に開催されたアワードでは、冒頭、経産省の南亮大臣官房総括審議官が主催者あいさつに立ち、今年度から健康経営優良法人の認定申請を有料化したが、今回も認定数を伸ばし、着実に増加していると報告。「働く人を健康にするという日本企業の倫理観の現れ」と評価した。
今後さらに健康経営が社会に定着していくよう効果の可視化や質の向上などに官民連携で取り組んでいくと表明した。
次に、厚生労働省保険局保険課の山下護保険課長が基調講演を行い、人口減少や高齢化による健康リスクの増大など構造的な課題に対し、全世代型社会保障の構築が急務とされていると言及。合わせて、健康寿命の延伸への取り組みも重要との考えを示した。
健康医療データの活用・分析などデータヘルスにもとづき、従業員を支える事業主、保険者とのコラボヘルスを推進していく方針を示し、健康経営を進めるツールとして企業単位のスコアリングレポートを積極的に活用するよう呼びかけた。(健康経営優良法人に認定された健保組合・都道府県連合会および健康経営銘柄に選定された企業(業種、選定回数)は次のとおり)
健康経営優良法人
〈大規模法人部門〉
埼玉
武蔵野銀行(母体とともに認定)、サンケン電気(同)
東京
古河電工(同)、資生堂(母体とともに認定・ホワイト500)東京薬業、日立、関東ITソフトウェア、王子(母体とともに認定)、HOYA(同)
神奈川
日産自動車(ホワイト500)、富士フイルムグループ
愛知
トヨタ自動車(同)、デンソー(母体とともに認定・ホワイト500)ブラザー、ATグループ(母体とともに認定)、リゾートトラスト(同)
京都
堀場製作所(同)、オムロン(母体とともに認定・ホワイト500)、三洋化成工業(同)
大阪
パナソニック、公文(母体とともに認定)
〈中小規模法人部門〉
北海道
北海道農業団体(ブライト500)、エア・ウォーター、北海道医療、北海道銀行、北海道信用金庫、北海道電力
山形
山形県自動車販売
茨城
茨城県農協
群馬
太陽誘電(同)、北関東しんきん、群馬県農業団体
埼玉
埼玉機械工業、西武、ボッシュ、TMG、日本信号
千葉
勝又、千葉県農協
東京
GWA(同)、JFE、全国労働金庫、東京金属事業、三菱電機、明治安田生命、安田日本興亜、NXグループ、通信機器産業、東京都報道事業、三井、ミツウロコ、ロジスティード、大東建託、ホンダ、東京不動産業、日本マクドナルド、ミサワホーム、三越伊勢丹、東京都鉄二、東京都電機、東京化粧品、東京電子機械工業、東京都皮革産業、東京中央卸売市場、小田急グループ、セメント商工、東京自動車サービス、東京西南私鉄連合、東京屋外広告ディスプレイ
神奈川
いすゞ自動車(同)、アルバック(同)、神奈川県建設業、神奈川県自動車販売、KTグループ、トヨタウエインズグループ、横浜港湾、東芝、プレス工業、労働者健康安全機構、神奈川県協同、富士ソフト
新潟
新潟県農業団体
富山
健保連富山連合会
石川
北陸鉄道
長野
長野県卸商業団地、長野県農業協同組合
岐阜
岐阜県プラスチック事業
静岡
静岡県金属工業、静岡県信用金庫、静岡県石油、静岡県電気工事業、静岡県トラック運送、静岡県農業団体、静岡県西部機械工業、静岡県東部機械工業
愛知
愛知県トラック(同)、中部電力(同)、愛知紙商、愛知県情報サービス産業、愛知県信用金庫、愛知県農協、愛鉄連、イノアック、健保連愛知連合会、しんくみ東海北陸、スズケン、東海地区石油業、トヨタ販売連合、ナオリ、名古屋文具紙製品、名古屋木材、名古屋薬業、日本ガイシ、日本特殊陶業、ノリタケグループ、トヨタ車体、トヨタ紡織、小島、トヨタ関連部品、アイシン、豊田合成
三重
三重県農協、JSR
滋賀
滋賀県農協
京都
SGホールディングスグループ(同)
大阪
大阪織物商、大阪金属問屋、大阪港湾、大阪産業機械工業、大阪自転車、大阪自動車販売店、大阪ニット、大阪府貨物運送、大阪府管工事業、大阪府建築、大阪府電気工事、大阪府農協、大阪薬業、近畿化粧品、近畿電子産業、象印マホービン、丸紅連合、ヤンマー、りそな、ダスキン、シャープ
徳島
阿波銀行、大塚製薬
愛媛
大王製紙
福岡
九州電力、福岡県農協
【健康経営銘柄】
▽石油資源開発(鉱業、初)
▽ヤクルト本社(食料品、初)
▽明治ホールディングス(同、2回)
▽サントリー食品インターナショナル(同、2回)
▽味の素(同、6回)
▽大王製紙(パルプ・紙、3回)
▽トクヤマ(化学、2回)
▽花王(同、9回)
▽第一工業製薬(同、5回)
▽富士フイルムホールディングス(同、4回)
▽ライオン(同、2回)
▽中外製薬(医薬品、初)
▽小野薬品工業(同、2回)
▽第一三共(同、初)
▽出光興産(石油・石炭製品、3回)
▽ニッタ(ゴム製品、2回)
▽TOTO(ガラス・土石製品、9回)
▽大同特殊鋼(鉄鋼、2回)
▽UACJ(非鉄金属、初)
▽SUMCO(金属製品、3回)
▽DMG森精機(機械、初)
▽アネスト岩田(同、3回)
▽ブラザー工業(電気機器、5回)
▽正興電機製作所(同、初)
▽セイコーエプソン(同、3回)
▽SCREENホールディングス(同、初)
▽テルモ(精密機器、8回)
▽大日本印刷(その他製品、初)
▽大阪瓦斯(電気・ガス業、2回)
▽近鉄グループホールディングス(陸運業、初)
▽日本航空(空運業、6回)
▽ANAホールディングス(同、3回)
▽ソフトバンク(情報・通信業、2回)
▽DTS(同、2回)
▽KSK(同、6回)
▽SCSK(同、10回)
▽NSD(同、初)
▽双日(卸売業、2回)
▽伊藤忠商事(同、3回)
▽丸紅(同、3回)
▽豊田通商(同、4回)
▽キヤノンマーケティングジャパン(同、3回)
▽丸井グループ(小売業、7回)
▽しずおかフィナンシャルグループ(銀行業、初)
▽大和証券グループ本社(証券、商品先物取引業、9回)
▽野村ホールディングス(同、2回)
▽第一生命ホールディングス(保険業、2回)
▽ジャックス(その他金融業、初)
▽野村不動産ホールディングス(不動産業、初)
▽ディー・エヌ・エー(サービス業、3回)
▽H・U・グループホールディングス(同、初)
▽ユーピーアール(同、初)
▽アドバンテッジリスクマネジメント(同、3回)