健保ニュース
健保ニュース 2023年10月下旬号
マイナンバー情報総点検本部
岸田首相 12月上旬に結果まとめを
政府の「マイナンバー情報総点検本部(本部長・河野太郎デジタル相)」は6日、3回目の会合を開き、マイナンバー情報総点検の進捗状況およびマイナンバー情報総点検等にかかる関係省庁の取り組み状況について議論した。
この日の会合では、河野デジタル相が9月末における総点検の進捗状況を報告した。
健康保険証の紐付け誤りは、全3411保険者のうち、1313団体において、総計約1570万件の登録データを対象に総点検を実施。この結果、異なる個人番号が登録された事例として、点検データの約0.007%となる1109件を確認した。8月8日の「総点検に関する中間報告」で公表した1069件から40件増えた。
他方、オンライン資格確認の運用を開始した令和3年10月から5年9月29日までに別途、判明している異なる個人番号が登録された事例は7435件(中間報告から63件増)で、合計8544件(同103件増)となった。
このほか、この日の会合では、新規に紐付け誤りが生じないための再発防止対策の1つとして、各紐付け実施機関向けにマイナンバーの登録にかかる横断的なガイドラインを策定したことを報告。
ガイドラインでは、各紐付け実施機関が正確なマイナンバー登録を行うために、▽各制度の申請時にマイナンバーの取得を原則とすること▽住基ネット照会を行う際には原則基本4情報(氏名・生年月日・性別・住所)で照会を行うことなどを記載─することとした。
会合に出席した岸田文雄首相は、原則として11月末までに総点検を実施し、12月上旬に点検結果を取りまとめるよう関係大臣に指示。
そのうえで、デジタル社会における公的基盤であるマイナンバー制度に対する国民の信頼を回復し、国民が安心してデジタル社会に移行できるよう、政府、自治体、関係機関が一丸となって全力を尽くすよう求めた。