健保ニュース
健保ニュース 2023年8月合併号
加藤厚労相が医療機関を視察
マイナ保険証のメリットPR
加藤勝信厚生労働相は7月24日、マイナンバーカードを健康保険証として積極的に利用している神奈川県川崎市の「大塚眼科クリニック」を視察し、マイナ保険証の利用による様々なメリットをアピールした。
当該医療機関は、マイナンバーカードを、健康保険証として利用するだけでなく、診察券としても活用するなど、独自の取り組みを実施している。
加藤厚労相は、「顔認証付きカードリーダー」を実際に操作するとともに、診療にあたり健康・医療情報を閲覧する場面を体験。また、当該医療機関の院長や当該医療機関を受診した患者と意見交換を行った。
視察終了後に記者対応した加藤厚労相は、「マイナンバーカードの健康保険証を初めて利用したが、受付からの流れはスムーズであり、初診でもカルテができあがっていることも含め、事務の負担軽減になっているのではないか」と指摘。
また、院長や患者からは、▽他の医療機関で使用している医薬品を把握でき、より適切な診療を行える▽目の前でデータが確認可能となり、診療時間を短縮できる▽診察券の発行コストがなくなる▽受付の事務負担が簡便になる▽診療の待ち時間が短くなった▽複数の医療機関を受診していてもカードは1枚で済む─などのメリットを伺ったと言及。そのうえで、「現在生じている様々な課題に対応していくと同時に、具体的なメリットを多くの方に理解していただいて、活用してもらうことが非常に大事だ」と強く訴えた。