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健保ニュース 2023年7月中旬号

全保険者による点検作業の状況
4割の保険者 7月中に再点検結果を報告

加藤勝信厚生労働相は、4日の閣議後記者会見で、6月末までに3411団体の全保険者に求めていた、オンライン資格確認等システムにおける個人番号登録の点検作業に関する報告をまとめ、発表した。

J-LIS照会で個人番号を取得する際に、3情報(カナ氏名、生年月日、性別)のみの一致で個人番号を取得・登録していたなど、厚労省の基本的な留意事項に沿った対応を行っていなかったためにデータ点検を行う保険者は293団体で、全保険者の8.6%となる状況が明らかになった。

また、基本的な留意事項に沿った事務処理を行ってきたが、確認できない部分もあるために登録データの点検を行う保険者は、全保険者の29.6%にあたる1010団体だった。

一方、基本的な留意事項に沿った対応を行っている保険者は2108団体(同61.8%)で、全保険者の6割を超えた。改めてデータ点検を行う4割の保険者に対し、厚労省は、7月末までに5情報(漢字氏名、カナ氏名、生年月日、性別、住所)との一致などを確認した結果の報告を求める。

マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」を利用した際に、別人の資格情報に紐づけられた事案が続発したことを受け、厚労省は5月23日、基本的な留意事項と異なる方法で事務処理をしていなかったかの点検を6月末までに行うよう、全保険者に要請。

該当するものがある場合、改めて漢字氏名、カナ氏名、生年月日、性別、住所の一致などの確認を7月末までに行うよう求めていた。

全保険者による点検作業の報告を受け、加藤厚労相は、国民にオンライン資格確認のメリットを実感して利用いただけるよう、保険者における迅速かつ正確なデータ登録の推進に向けて引き続き取り組む考えを示した。

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