健保ニュース
健保ニュース 2023年6月下旬号
オン資・個人番号の誤登録
前回公表後60件の事例確認
加藤厚労相 信頼回復へ適切対応
加藤勝信厚生労働相は、13日の閣議後記者会見で、全保険者に対し点検作業を依頼する前の令和4年12月1日から5年5月22日までの間に、オンライン資格確認等システムにおいて保険者から異なる個人番号が登録された事例が新たに60件確認されたことを公表した。
これらの事例については、閲覧を停止し、データの補正を全件実施したところと述べたうえで、引き続き保険者による迅速かつ正確なデータ登録の徹底を求めるとともに、厚労省としてもそのための仕組みづくりをはじめ、国民の信頼感を取り戻すべくしっかり対応していく考えを示した。
厚労省は、3年12月から4年11月末までの間に、保険者から異なる個人番号の登録が判明した事例を5年2月に公表した。保険者から異なる個人番号の登録が判明した事例は7279件(7114件は協会けんぽ)で、このうち薬剤情報等が閲覧された事例として4件を確認。5年5月23日に、全保険者に対して、正しい個人番号登録の点検作業を依頼していた。
今般、加藤厚労相が公表した事例は、4年12月1日から5年5月22日までの間に新たに確認された60件で、このうち薬剤情報等が閲覧された事例は4件。また、前回公表した4年11月末までの事例のうち新たに薬剤情報等が閲覧された事例1件を確認した。
なお、オンライン資格確認等システムの本格運用を開始した3年10月から5年5月22日までの累計は7372件(薬剤情報等が閲覧された事例10件)となる。
厚労省は、5情報(漢字氏名、カナ氏名、生年月日、性別、住所)の一致の確認など、全保険者に個人番号登録の点検作業を要請。
6月末までに作業状況の報告、7月末までに作業結果の報告を求めており、この段階で5年5月23日以降の状況を報告する見通しだ。