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健保ニュース 2023年3月上旬号

財務省推計 5年度国民負担率は46.8%
社会保障負担は18.7%

財務省は2月21日、国民所得に占める税と社会保険料の負担割合を表す令和5年度の国民負担率が、4年度に比べ0.7ポイント減の46.8%となる見通しを公表した。2年連続の低下となる。

5年度の国民所得に占める国と地方の財政赤字の割合は、同6.5ポイント減の7.1%で、国民負担率に財政赤字を加えた潜在的国民負担率は同7.2ポイント減の53.9%になると推計した。

国民負担率の内訳は、社会保障負担率が同0.1ポイント減の18.7%、租税負担率が同0.5ポイント減の28.1%(国税17.7%、地方税10.4%)となっている。

国民負担率は、平成25年度に40%を超え、新型コロナウイルス感染症禍の令和3年度に過去最高の48.1%に上昇した。国民所得の回復等により、4年度から2年連続で低下する見込み。

経済協力開発機構(ОECD)の加盟38か国中、コロンビアとアイスランドを除く36か国の国民負担率を比較すると、日本(令和2年度実績47.9%)は高い方から22番目に位置する。

諸外国の状況をみると、ルクセンブルク(同84.6%)が最も高く、フランス(同69.9%)、デンマーク(同65.9%)、ベルギー(同61.8%)、イタリア(同60.8%)の高位5か国で6割を超えている。

国民負担率が最も低い国はチリ(同23.9%)で、メキシコ(同24.3%)、コスタリカ(令和元年度実績30.8%)などと続く。

なお、国民負担率のうち、社会保障負担率を比較すると、日本(令和2年度実績19.8%)は高い方から11番目に位置し、租税負担率(同28.2%)の29番目と比べ高位となる。

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