健保ニュース
健保ニュース 2022年10月中旬号
岸田首相が所信表明演説
全世代型社会保障を構築
第210回臨時国会が3日に召集され、岸田文雄首相は衆参両院の本会議で所信表明演説を行った。会期は12月10日まで69日間。
岸田首相は、「日本経済の再生」を最優先の課題と位置づけ、①物価高・円安への対応②構造的な賃上げ③成長のための投資と改革─を重点分野に取り組む方針を示した。
このうち、①では、「看護、介護、保育をはじめ、現場で働く方々の処遇改善や業務の効率化、負担軽減を進めていく」と言及。
また、③は、DXの一層の推進に向け、「マイナンバーカードと健康保険証との一体化など、利便性の向上を飛躍的に進め、概ねすべての国民への普及のための取り組みを加速させていく」と述べた。
他方、「全世代型社会保障の構築を進め、少子化対策、子育て・こども世代への支援を強化するとともに、女性活躍、孤独・孤立対策など、包括社会の実現に取り組む」と強調。
また、次の感染症危機に備え、法律にもとづき、機動的かつ効果的な緊急時対応が可能となるよう、感染症法等の改正案を提出するとした。
日本経済再生、新型コロナウイルス感染症をはじめとした山積する課題に対応するため、「新たな総合経済対策」を今月中に取りまとめ、今国会に補正予算を提出する意向を示した。