健保ニュース
健保ニュース 2022年7月上旬号
2年度健保組合調剤医療費の動向
前年度比3.9%減 7839億円に
1人当たり3万1221円
健保連はこのほど、健保組合における令和2年度の調剤医療費の動向に関する調査分析結果をまとめ公表した。2年度の調剤医療費は対前年度比3.9%減の7839億円で、1人当たりは3万1221円(前年度比3.6%減)だった。本人・家族別にみると、本人が3万1952円(同1.5%減)、家族が3万219円(同6.5%減)となっている。
調査は、1250組合(本人1451万8174人、家族1058万9790人)の調剤の電算処理レセプトデータから、調剤医療費の動向と後発医薬品の使用状況についてまとめた。
1人当たり調剤医療費を年齢階層別にみると20~24歳が最も低い1万5262円で、以降年齢階層が上がるとともに上昇していき、70~74歳では9万7457円で最も高い。本人・家族別にみると、本人では70~74歳が9万7705円で最も高く、最も低い15~19歳の1万450円の9.3倍。家族では70~74歳の9万7070円が最も高く、最も低い15~19歳の1万8353円の5.3倍だった。
処方箋1枚当たりの調剤医療費は7969円(前年度比13.4%増)。年齢階層別にみると、年齢階層が上がるにつれて高くなる傾向にあり、70~74歳の1万730円が最も高く、次いで65~69歳の1万144円、60~64歳の9836円の順。本人・家族別にみると、本人が8853円、家族が6961円。本人では70~74歳が1万1051円で最も高く、最も低い20~24歳の6231円の1.8倍だった。家族では70~74歳が1万290円で最も高く、最も低い0~4歳の3651円に対し2.8倍となっている。
後発品の使用割合は81.8%(前年度比2.0ポイント増)。年齢階層別にみると、30~34歳と60~64歳が83.4%と最も高く、次いで25~29歳が83.1%、55~59歳が83.0%だった。本人・家族別にみると、本人が83.5%(同1.6ポイント増)、家族が79.3%(同2.4ポイント増)となっている。