健保ニュース
健保ニュース 2022年5月下旬号
健保連が5年度予算概算要求へ要望
団塊世代後期移行 拠出金負担軽減へ支援拡充
今年度の緊急的な予算対応も
健保連は11日、「令和5年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」をまとめ、厚生労働省の濵谷浩樹保険局長宛てに提出した。健保組合財政は、過重な拠出金負担により、解散を余儀なくされる組合が続出しかねない危機的状況にあるほか、団塊の世代が後期高齢者に移行する5年度は拠出金負担の急増が見込まれていると訴え、今年度の緊急的な予算対応とともに、健保組合に対する財政支援措置を強く求めた。個別要望事項は、▽高齢者医療のための拠出金負担に対する財政支援措置等▽ICT化への対応に関する財政支援措置▽新型コロナウイルス感染症による健保組合の財政悪化にかかる支援措置─など7項目を要望。このうち、拠出金負担等に対する財政支援は、高齢者医療運営円滑化等補助金の予算額(720億円)確保に加え、人口構造の転換期である5年度の拠出金への影響を検証し、現行の支援にかかる制度の見直しを含む拡充などを求めた。健保連の河本滋史常務理事が厚労省を訪ね、保険局の江口満保険課長に要望書を手渡した。