健保ニュース
健保ニュース 2022年3月上旬号
財務省推計
4年度国民負担率は46.5%
社会保障負担18.7%
財務省は2月17日、国民所得に占める税と社会保険料の負担割合を表す令和4年度の国民負担率が、3年度に比べて1.5ポイント低くなり、46.5%になるとの見通しを公表した。7年ぶりの低下となる。
4年度の国民所得に占める国と地方の財政赤字の割合は、同2.4ポイント減の10.3%で、国民負担率に財政赤字を加えた潜在的国民負担率は同3.8ポイント減の56.9%になると推計した。
国民負担率の内訳は、社会保障負担率が同0.6ポイント減の18.7%、租税負担率が同0.9ポイント減の27.8%(国税17.3%、地方税10.5%)となっている。
経済協力開発機構(ОECD)の加盟38か国中、コロンビアとアイスランドを除く36か国の国民負担率を比較すると、日本(令和元年度実績44.4%)は高い方から25番目に位置する。
諸外国の状況をみると、ルクセンブルク(同93.4%)が最も高く、次いで、フランス(同67.1%)、デンマーク(同66.2%)、オーストリア(同62.4%)などとなっている。
国民負担率が最も低い国は、メキシコ(同21.7%)、チリ(平成27年度実績24.2%)、米国(令和元年度実績32.4%)、トルコ(平成29年度実績34.5%)、オーストラリア(令和元年度実績37.9%)と続く。
なお、財務省は、3年度の国民負担率について、過去最大の48.0%となる見込みを示している。