健保ニュース
健保ニュース 2022年3月上旬号
電子処方箋の仕組み創設へ
自民党厚労部会
薬機法改正案を了承
自民党の厚生労働部会(牧原秀樹部会長)は2月17日、電子処方箋の仕組みの創設を盛り込んだ「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案」(薬機法等改正案)の法案審査を行い、部会長一任で了承した。3月上旬の国会提出をめざし、与党内の法案審査を進めていくこととした。
電子処方箋は、オンライン資格確認等システムを拡張し、現在紙で行われている処方箋の運用を電子で実施する仕組みで、患者はマイナポータルや電子版お薬手帳アプリにより処方や調剤された内容の閲覧や当該データを活用した重複投薬等チェックの結果確認が可能となる。
医療機関や薬局・患者間での処方、調剤薬剤の情報共有や関係者間でのコミュニケーションを促進し、質の高い医療サービスの提供、重複投薬等の抑制、業務効率化の実現をめざす。
令和5年1月からの運用開始に向けて、システム構築・改修のテストや医療機関・薬局向け広報・説明会、国民向け広報を行うスケジュールとなっている。
厚労部会に出席した議員からは、▽来年1月から運用を開始できるのか▽システム改修にかかる費用は大丈夫なのか─などの指摘があり、厚生労働省からは、▽紙で欲しい人には紙で配ることもできる▽システム改修にかかる予算を確保して支援したい─等の回答があった。