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健保ニュース 2022年2月上旬号

令和2年度後期支援金加算・減算
減算対象 健保210組合、全225保険者
加算対象は101保険者で総額8億円

厚生労働省はこのほど、令和2年度後期高齢者支援金の加算・減算状況を公表した。2年度の減算対象は、単一健保組合179組合と総合組合31組合の210組合に、共済組合15組合を含めて合計225保険者となった。加算対象は101保険者(96健保組合、5共済組合)で、加算総額は7億9247万円。加算総額と同額を減算する。減算率は3つの区分が適用され、最も高い上位が0.340%、中位0.181%、下位0.090%となっている。減算対象保険者は前年度に比べ全体で45保険者増加し、このうち健保組合は42組合増えた。加減算いずれかが適用される健保組合は、合わせて306組合で、2年度末時点の健保組合(1388組合)全体の22%に相当する。

後期支援金の加算・減算制度については、健保組合と共済組合を対象に平成30年度から特定健診・保健指導や予防・健康づくりに取り組む保険者を総合的に評価し、インセンティブをより重視する仕組みに見直された。

平成30年度から令和2年度の3年間の後期支援金の加算対象は、特定健診57.5%(総合50%)未満、特定保健指導10%(同5%)未満を基準とし、年度ごとに対象範囲と加算率を設定している。

加算率の上限は、30年度が2%(特定健診1%、特定保健指導1%)、元年度が4%(同2%、同2%)、2年度が法定上限の10%(同5%、同5%)。加算対象の基準を段階的に広げるとともに、加算率も引き上げている。

2年度の加算対象保険者は、元年度の特定健診・保健指導の実績にもとづき選定され、健保組合は96組合(単一84組合、総合12組合)、共済組合は5組合の合計101保険者(前年度に比べ22保険者増)が該当した。

加算総額は7億9246万6293円(前年度比4億2431万3890円増)で、内訳は単一健保が4億2691万5773円、総合健保が2億9633万2533円、共済組合が6921万7987円。

後期支援金の減算は、特定健診・保健指導の実施率に加え、特定保健指導の対象者割合の減少幅、がん検診、事業主健診との連携など複数の指標を設定し、保険者ごとに点数を積み上げて総合的に評価する。

また、保険者の特性を考慮し、▽単一健保▽総合健保・私学共済▽その他の共済─の3つのグループごとに総合評価の指数の達成状況に応じて評価し、減算率は上位、中位、下位の3区分を設定している。

2年度の後期支援金の減算率と減算額は、上位は0.340%(51保険者)で3億2895万1753円、中位は0.181%(135保険者)で4億2547万477円、下位は0.090%(39保険者)で3804万4063円となる。

2年度の後期支援金の加算・減算は、同支援金の確定額に反映され、確定額と支払い済の概算額との精算額を、4年度の後期支援金概算額と合わせて社会保険診療報酬支払基金に支払う。また、元年度の特定健診・保健指導の実績にもとづき加算・減算を適用するが、同実績は新型コロナウイルスの感染拡大による影響により、特定健診・保健指導が実施できなかった月(特定健診は2年3月、特定保健指導は2年3~5月)を過去実績により補正する措置をとっている。

2年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(上位)

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合159点以上、総合健保組合165点以上に該当
【減算率】0.340%


〇単一健保組合(39組合)
▽東洋鋼鈑187点▽きらやか186点▽山形銀行182点▽花王181点▽NTN181点▽サントリー179点▽KOA177点▽タダノ176点▽熊本銀行176点▽朝日生命175点▽武田薬品175点▽南都銀行175点▽みちのく銀行174点▽第一生命173点▽北洋銀行172点▽トッパングループ172点▽日本テキサスインスツルメンツ172点▽大日本住友製薬172点▽徳島大正銀行172点▽日本工営171点▽アドバンテスト171点▽日本製粉170点▽静岡新聞放送170点▽阿波銀行170点▽山陰合同銀行169点▽ブラザー168点▽鹿児島銀行168点▽コニカミノルタ167点▽FUJI167点▽内田洋行166点▽ワールド165点▽共愛会165点▽ダイハツ163点▽アコム161点▽渡辺パイプ161点▽東邦銀行160点▽直江津電子160点▽中外製薬159点▽独立行政法人都市再生機構159点


○総合健保組合(9組合)
▽山形県自動車販売174点▽愛知県農協174点▽しんくみ東海北陸174点▽長野県農業協同組合173点▽福岡県農協173点▽富山県自動車販売店170点▽愛知県信用金庫170点▽東京都信用金庫169点▽全国労働金庫169点

2年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(中位)

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合105点以上159点未満、総合健保組合113点以上165点未満に該当
【減算率】0.181%


○単一健保組合(111組合)
▽住友不動産販売157点▽FR157点▽ミサワホーム156点▽大興製紙153点▽サンスター152点▽雪の聖母会151点▽三菱UFJ信託銀行149点▽大垣共立銀行149点▽筑波銀行148点▽日本ガイシ148点▽丸井146点▽大同特殊鋼146点▽群馬銀行145点▽日本旅行144点▽スクロール144点▽三保造船144点▽豊田自動織機144点▽フランスベッドグループ142点▽中部電力142点▽ディスコ141点▽北國銀行141点▽みずほ140点▽アステラス140点▽トヨタ自動車140点▽新電元工業138点▽三菱マテリアル138点▽愛三工業138点▽資生堂137点▽中京銀行137点▽岐阜信用金庫136点▽アイシン136点▽ATグループ136点▽大王製紙136点▽太陽誘電134点▽ベンチャーバンク134点▽ホトニクス・グループ134点▽豊田合成134点▽日新電機134点▽広島信用金庫134点▽ヤマザキマザック133点▽ライオン132点▽北野建設132点▽KYB132点▽石塚硝子132点▽近森会132点▽リケン130点▽協和エクシオ130点▽矢崎化工130点▽ダイフク130点▽倉敷中央病院130点▽明治安田生命129点▽独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構129点▽大和証券グループ128点▽名古屋鉄道128点▽大塚商会127点▽日本通運126点▽京セラ126点▽鷺宮125点▽ローソン125点▽キクチ125点▽川崎重工業125点▽東京海上日動124点▽太陽生命124点▽ノバルティス124点▽富士ソフト124点▽トヨタ紡織124点▽岡谷鋼機124点▽帝人グループ124点▽日本電産コパル122点▽植木組122点▽YKK122点▽豊島122点▽名古屋銀行122点▽ユニーグループ122点▽不二越121点▽カゴメ121点▽日本トランスシティ121点▽京セラドキュメントソリューションズ121点▽小野薬品121点▽エプソン120点▽トヨタ車体120点▽小島120点▽住友共同電力119点▽オエノンホールディングス118点▽安田日本興亜118点▽ワイジェイカード118点▽十六銀行117点▽リンナイ117点▽タカラスタンダード117点▽肥後銀行117点▽ワークスアプリケーションズグループ116点▽野村116点▽あおぞら銀行115点▽杏林114点▽アルバック113点▽日本新薬112点▽聖隷111点▽プレス工業110点▽IHIグループ109点▽ヤマトグループ109点▽日本ケミコン109点▽SCSK109点▽ヤマハ109点▽森下仁丹109点▽成田国際空港108点▽シーイーシー108点▽中越パルプ工業108点▽東海放送108点▽アビーム107点▽首都高速道路105点▽西日本新聞社105点


○総合健保組合(14組合)
▽三重県農協158点▽長野県機械金属155点▽新潟県農業団体148点▽静岡県農業団体148点▽北海道農業団体142点▽トヨタ関連部品142点▽宮城県自動車販売134点▽岩手県自動車販売130点▽京都府農協125点▽群馬県農業団体122点▽熊本県自動車販売店122点▽埼玉県農協119点▽東京都情報サービス産業118点▽東京都鉄二114点

2年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(下位)

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合105点未満、総合健保組合113点未満に該当
【減算率】0.090%


○単一健保組合(29組合)
▽第一三共グループ104点▽保土谷化学103点▽品川リフラクトリーズ103点▽青森銀行101点▽セディナ101点▽塩野義101点▽デサント101点▽三井住友海上99点▽イズミグループ98点▽ヤクルト97点▽三菱瓦斯化学94点▽ジェイティービー93点▽山口フィナンシャルグループ93点▽森永92点▽静岡鉄道92点▽オートバックス91点▽サカイ91点▽倉紡90点▽ドッドウェル88点▽田辺三菱製薬88点▽アクセンチュア87点▽四電工87点▽農林中央金庫86点▽西川ゴム工業85点▽合同製鐵84点▽バンドー化学83点▽ミライト82点▽東京鐵鋼78点▽黒田精工76点


○総合健保組合(8組合)
▽北海道医療112点▽愛知紙商110点▽北海道信用金庫109点▽東京都食品109点▽静岡県金属工業109点▽愛知県自動車販売109点▽海空運105点▽山口県自動車販売101点

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