健保ニュース
健保ニュース 2022年新年号
健保連が4年度予算で見解
後期高齢者窓口負担引上 早期施行を評価
診療報酬本体引上げに遺憾表明
健保連は12月22日、財務、厚労両大臣が令和4年度の診療報酬・薬価改定を含む政府予算編成の重要事項に合意したことを受け、佐野雅宏副会長名による見解をまとめた。
一定以上の所得がある後期高齢者の窓口負担の引き上げ時期は、4年10月1日から5年3月1日までの間において政令で定める日とされているが、この範囲で最も早い時期の施行であることを評価した一方、今後の高齢化に伴う現役世代の拠出金負担の増加を踏まえ、次期改革に向けた議論を早急に開始するよう求めた。
4年度診療報酬改定に対しては、健保連が医療保険者関係団体とともに「引き上げる環境になく、国民の負担軽減につなげるべき」などと主張してきたが、本体改定率が0.43%の引き上げとなったことを受けて、「薬価等の1.37%引き下げが国民に還元されず、誠に遺憾」と表明した。
一方、リフィル処方箋の導入・活用促進による適正化が示されたことを評価するとともに、大臣合意で示された入院医療の評価の適正化など、個別の診療報酬項目の改革を着実に進めるよう要請した。