健保ニュース
健保ニュース 2021年11月上旬号
オンライン資格確認がスタート
実施は全医療機関等の5%
佐野副会長 目標達成へプラン策定を
厚生労働省は、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるオンライン資格確認の本格運用が10月20日から開始されたことに伴い、同日現在の導入状況を22日の医療保険部会に報告した。
20日にオンライン資格確認の運用を開始した医療機関・薬局は、全体(22万9018施設)の5.1%相当の1万1676施設にとどまることがわかった。
内訳は、病院1056施設、医科診療所3240施設、歯科診療所2825施設、薬局4555施設となっている。
オンライン資格確認の導入予定施設と想定される、顔認証付きカードリーダーを申し込んだ医療機関等は12万8984施設で、全体の過半数の56.3%(病院77.5%、医科診療所44.0%、歯科診療所48.6%、薬局80.7%)を占める。
院内システムを改修するなどして導入準備が完了しているのは、2万362施設で全体の8.9%だった。
健保連の佐野雅宏副会長は、令和5年3月末まで概ね全医療機関等での導入をめざしている政府方針について、「今後予定されている他の関連施策を考えても何としても達成する必要がある」と指摘し、そのために国や関係者が何を実施するのかタイムスケジュールを入れたアクションプランを早急に策定するよう厚労省に要請。アクションプランにもとづき目標達成に向けて進捗管理を実施すべきと主張した。