健保ニュース
健保ニュース 2021年10月中旬号
厚労省人事
事務次官に吉田学氏が就任
厚生労働省は1日、同日付で樽見英樹事務次官が退任し、後任に内閣官房の吉田学新型コロナウイルス感染症対策推進室長を起用する人事を発表した。
厚労省の局長クラスの人事と異動の時期がずれ込んだ理由について、田村憲久厚労相(当時)は同日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下でのコロナ対応を最優先し、9月30日の宣言解除を受けてのタイミングとなったと説明した。
吉田事務次官は1日、専門誌記者団への就任のあいさつで、新型コロナ対応が引き続き喫緊の課題であると指摘したうえで、「時間軸を中期的に見れば、全世代型社会保障、社会保障の全体としての改革、少子化対策などこの国の形をどう変えていき、この国の形が変わるなかにおいて、人々の安全の基盤である社会保障や雇用制度を考えていくという厚労省の使命は、変わらずに課題としてあると認識している」と述べた。