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健保ニュース 2021年9月下旬号

診療報酬施設基準の届出状況
機能強化加算 診療所5.5%増、病院7.9%増
オンライン診療料が大幅増

厚生労働省は15日、令和2年7月1日時点における医療機関と薬局の主な施設基準の届出状況をまとめ、中医協総会に報告した。

平成30年度改定で新設された機能強化加算をはじめ、同加算の施設基準に関連する診療報酬を届け出る医療機関が概ね増加していた。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、オンライン診療料を届け出た医療機関数が大幅に増加した。

機能強化加算を届け出た医療機関は、診療所が前年比5.5%増の1万3413施設、病院が同7.9%増の1240施設へと大きく上昇した。

地域包括診療加算を届け出た診療所は同1.9%増の5854施設、地域包括診療料は診療所が同0.4%減の230施設、病院が同6.6%増の49施設だった。小児かかりつけ診療料は診療所が同13.0%増の1728施設、病院が同増減なしの1施設。在宅時医学総合管理料及び施設入居時等医学管理料は診療所が同1.4%増の2万2606施設、病院が同5.1%増の2216施設だった。機能強化加算の施設基準とされるこれらの診療報酬項目を届け出る医療機関は、概ね増加している。

30年度に新設したオンライン診療料を届け出た医療機関は診療所が同397.7%増の4864施設、病院が同577.1%増の479施設で、令和2年4月からの新型コロナ感染拡大に伴う診療報酬上の特例措置を要因に、届け出医療機関数は大幅に増加した。

一般病棟入院基本料は同1.4%減の58万4162床、療養病棟入院基本料は同2.5%減の21万73床に対し、回復期リハビリテーション病棟入院料は同2.2%増の8万9184床、地域包括ケア病棟入院料・医療管理料は同6.7%増の8万5905床に拡大している。

2年度に新設した、医師の働き方改革に関する取り組みを評価する地域医療体制確保加算を届け出た病院は944施設だった。

十分な院内感染防止対策を講じている等、歯科初診料の注1に掲げる施設基準を届け出ている診療所は同0.02%増の6万5214施設。

平成28年度に新設した、かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は前年比2.9%増の3万2204薬局で、前年から増加した。

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