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健保ニュース

健保ニュース 2021年8月下旬号

令和元年度特定健診・保健指導の実施状況調査
健保組合 健診78.5%、指導25.9%

健保連はこのほど、健保組合の「令和元年度特定健診・特定保健指導の実施状況に関する調査」の結果を公表した。それによると、特定健診の実施率は全体で78.5%、特定保健指導は25.9%だった。

調査は、データ提供のあった1122組合における元年度(第3期)の特定健診・保健指導データをもとに、特定健診・保健指導の実施率や内臓脂肪症候群該当者・予備群の割合、「高血圧症」「脂質異常症」「糖尿病」の治療にかかる薬剤の服用者の割合などについて取りまとめたもの。

健保組合における元年度の特定健康診査の対象者数は992万9099人、受診者数は779万109人であり、実施率は被保険者89.6%、被扶養者46.8%、全体で78.5%。また、特定保健指導の対象者数は146万528人、終了者数は37万7924人で、実施率は被保険者26.7%、被扶養者14.3%、全体で25.9%となっている。

特定健診の組合分布状況をみると、実施率が80~90%未満が518組合で最も多く、全体の約半分(46.2%)を占める。次いで、70~80%未満が363組合(32.4%)、90%以上が139組合(12.4%)と続く。特定保健指導は、実施率10~20%未満が276組合(24.6%)で最多となり、次いで、10%未満が204組合(18.2%)、20~30%未満が185組合(16.5%)と続いた。

内臓脂肪症候群該当者の割合は、被保険者が15.8%、被扶養者が4.3%、全体で14.0%となっている。男女別では男性20.4%、女性4.5%と男性が圧倒的に高く、年齢階層別にみると、男性では65~69歳の29.9%、女性では70~74歳の11.7%が最も高い。

また、内臓脂肪症候群予備群の割合は、被保険者が14.2%、被扶養者が4.5%、全体で12.7%となった。男女別では男性17.8%、女性5.1%と男性の割合が高く、年齢階層別にみると、男性では50~54歳の18.6%、女性では65~69歳および70~74歳の6.2%が最高となった。

服薬の状況をみると、高血圧症の治療に係る薬剤を服用している者の割合は被保険者16.0%、被扶養者10.0%、全体で15.1%だった。脂質異常症は被保険者10.2%、被扶養者9.9%、全体で10.1%。糖尿病は被保険者4.9%、被扶養者2.1%、全体で4.4%となった。

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