健保ニュース
健保ニュース 2021年6月中旬号
宮永会長が医療保険改革関連法の成立にコメント
後期2割導入 全世代社会保障の構築へ第一歩
抜本的改革の早期断行を要望
健保連の宮永俊一会長は4日、医療保険制度改革関連法の同日の成立を受け、コメントを発表した。世代間の給付と負担の不均衡を是正する観点から、一定所得以上の後期高齢者の窓口負担2割導入を柱とする今回の改正について、現役世代の負担軽減としては十分でないが、「全世代対応型の社会保障制度の構築に向けた第一歩」と位置づけ、早期施行を強く求めた。参院厚生労働委員会で採択された附帯決議は、過重な拠出金負担などを要因とする健保組合の窮状に対する理解が深まり、「健保組合・健保連の要望に非常に配慮された内容となっている」と評価した。現役並み所得の後期高齢者への公費投入や、保険給付範囲の見直しなどを今後の課題にあげ、財源のあり方を含めた総合的な検討が不可欠と強調し、政府に対し抜本的改革の早期断行を要望した。(「医療保険制度改革関連法の成立にあたって」宮永俊一会長コメントは次のとおり)