健保ニュース
健保ニュース 2021年6月上旬号
医師の働き方改革など
改正医療法が成立
外来医療機能の明確化・連携や地域医療構想の実現に向けた医療機関の再編支援などを柱とする「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」が5月21日の参院本会議で可決、成立した。参院本会議での採決に先立ち、20日の厚生労働委員会では、法案を可決するとともに、21項目の附帯決議を採択している。
改正法は▽医療機関が講ずべき医師の労働時間の短縮と健康確保のための措置の整備▽外来医療機能の明確化および連携の推進のための報告制度の創設▽地域医療構想の実現に向けた医療機関の取り組みに関する支援の仕組みの強化─などの措置を講じる。一部を除き、令和6年4月1日から施行する。
附帯決議では、政府に対し▽医師への超過勤務手当の支払状況や健康確保措置の実施状況などの実態を踏まえ、診療報酬における対応も含め、医療機関への財政支援措置を講じること▽かかりつけ医機能を発揮している好事例の横展開を図ること─などを求めた。