健保ニュース
健保ニュース 2021年2月下旬号
令和2年度体力つくり優秀組織表彰
ボッシュ健保組合が文科大臣賞
東京実業健保が国民会議議長賞
地域や職場における保健・栄養の改善およびスポーツ・レクリエーションの普及活動(体力つくり運動)を推進し、顕著な業績をあげている組織を顕彰する「令和2年度体力つくり優秀組織表彰」(主催:文部科学省(スポーツ庁))に、このほどボッシュ健康保険組合(磯部貴子理事長・埼玉県)が「文部科学大臣賞」、東京実業健康保険組合(栗田和雄理事長・東京都)が「体力つくり国民会議議長賞」をそれぞれ受賞した。
同表彰は、昭和39年の「国民の健康・体力増強対策について」の閣議決定にもとづき翌40年に結成された「体力つくり国民会議」(現在、8府省、213団体で構成)を中心に体力つくり運動の普及・充実を目的に実施されるもので、43年に地域組織を対象にスタートし、60年から職域組織も対象となった。
文部科学大臣賞を受賞したボッシュ健康保険組合は、平成28年度の体力つくり国民会議議長賞受賞を経てのステップアップ受賞となった。
同健保組合は、「健康維持・増進の支援活動を通じ、加入者の幸せで文化的な生活の実現」を理念に、多数の専属医療・健康スタッフによる専門性を生かした保健事業やデータヘルス事業等に積極的に取り組んでいる。
なかでも、昭和60年から導入した「さわやかヘルスプラン」は、事業主・労働組合とのコラボ事業で、35歳から55歳のうち、5歳ごとの節目年齢を迎える被保険者を対象に、専門スタッフによる体力測定と健康教育を就業日に実施。年齢に応じた各種健康アドバイスを行い、運動機能の維持・促進および生活習慣改善への動機付けとしている。参加率は2014年度87.0%から2019年度94.5%、運動習慣定着率は2014年度46.5%から2019年度54.9%と上昇。2019年度の特定健診実施率(被保険者)も96.9%に達し、効果をあげている。
さらに、職場体操の実施やアプリ型ウォーキング事業への参画、健康増進センターでの新規運動プログラム開発や設備改善等、多くの加入者に対し運動機会の提供や、事業所への産業医派遣、事業主とのコラボによる「食生活向上プロジェクト」の展開等、健康づくりを網羅的に支援している点が評価された。
体力つくり国民会議議長賞を受賞した東京実業健康保険組合は、「スポーツで体を動かすことが健康つくりの第一歩」の理念の下、事業所対抗軟式野球大会や卓球大会、ボウリング大会、スキー・スノボー教室など、多岐に亘るスポーツイベントを実施している。
また、スポーツが苦手な方や子供でも気軽に参加できる各種ウォーキング大会、ハイキング大会等の開催や事業所への巡回体力診断・体操指導の実施など、多くの加入者が体を動かす機会を提供している。
このほか、健保組合内で毎日ラジオ体操を実施し「平成25年度ラジオ体操府県等表彰(東京都表彰)」を受賞したことや、事業主とのコラボヘルスを密にした健康管理事業等が総合的に評価されての受賞となった。
例年、「生涯スポーツ体力つくり・全国会議」のオープニングセレモニーの一環として表彰式が行われていたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から同会議がWeb開催(2月5日)となり表彰式は中止。表彰状並びに記念品の交付をもって表彰に代えた。