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健保ニュース 2021年2月上旬号

後期支援金の令和元年度インセンティブ
減算対象 全180保険者、健保組合は168
加算対象は79保険者で総額3.7億円

厚生労働省はこのほど、令和元年度後期高齢者支援金の加算・減算状況を公表した。元年度の減算対象は、単一健保組合144組合と総合組合24組合の168組合に、共済組合12組合を含めて合計180保険者となった。加算対象は79保険者(77健保組合、2共済組合)で、加算総額は3億6815万円。加算総額と同額を減算する。減算率は3つの区分が適用され、最も高い上位が0.196%、中位0.104%、下位0.052%となっている。減算対象保険者は前年度に比べ全体で52保険者増加し、このうち健保組合は49組合増えた。後期支援金の加算・減算制度については、健保組合と共済組合を対象に平成30年度から特定健診・保健指導や予防・健康づくりに取り組む保険者を総合的に評価し、インセンティブをより重視する仕組みに見直された。

平成30年度から令和2年度の3年間の後期支援金の加算対象は、特定健診57.5%(総合50%)未満、保健指導10%(同5%)未満を基準とし、年度ごとに対象範囲と加算率を設定している。

加算率の上限は、30年度が2%(特定健診1%、特定保健指導1%)、元年度が4%(同2%、同2%)、2年度が法定上限の10%(同5%、同5%)。加算対象の基準を段階的に広げるとともに、加算率も引き上げている。

元年度の加算対象保険者は、30年度の特定健診・保健指導の実績にもとづき選定され、健保組合は77組合(単一69組合、総合8組合)、共済組合は2組合の合計79保険者(前年度に比べ27保険者減)が該当した。

このうち、特定健診による加算が15組合(単一14組合、総合1組合)、特定保健指導による加算が68組合(単一59組合、総合7組合、共済2組合)で、健診・保健指導の両方で加算対象となったのは4組合だった。

加算総額は3億6815万2403円(前年度比4122万4378円減)で、内訳は単一健保が2億1735万2985円、総合健保が1億3293万1207円、共済組合が1786万8211円。

後期支援金の減算は、特定健診・保健指導の実施率に加え、特定保健指導の対象者割合の減少幅、がん検診、事業主健診との連携など複数の指標を設定し、保険者ごとに点数を積み上げて総合的に評価する。

また、保険者の特性を考慮し、▽単一健保▽総合健保・私学共済▽その他の共済─の3つのグループごとに総合評価の指数の達成状況に応じて評価し、減算率は上位、中位、下位の3区分を設定している。

元年度の後期支援金の減算率と減算額は、上位は0.196%(34保険者)で8751万3182円、中位は0.104%(115保険者)で2億6925万1579円、下位は0.052%(31保険者)で1111万7642円となる。

〈元年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(上位)〉

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合157点以上、総合健保組合164点以上に該当

【減算率】0.196%
〇単一健保組合(27組合)
▽山形銀行181点▽きらやか181点▽KOA181点▽花王179点▽朝日生命179点▽近森会177点▽三井精機工業175点▽南都銀行175点▽第一生命171点▽内田洋行171点▽アドバンテスト171点▽愛三工業171点▽徳島大正銀行170点▽北越銀行169点▽群馬銀行167点▽FUJI167点▽中外製薬166点▽ディスコ166点▽資生堂165点▽トッパングループ162点▽アコム161点▽足利銀行160点▽直江津電子160点▽大興製紙160点▽FR159点▽大和証券グループ158点▽大塚商会157点
〇総合健保組合(6組合)
▽長野県農業協同組合177点▽愛知県農協175点▽福岡県農協173点▽愛知県信用金庫170点▽東京都信用金庫167点▽しんくみ東海北陸167点

〈元年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(中位)〉

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合107点以上157点未満、総合健保組合109点以上164点未満に該当

【減算率】0.104%
〇単一健保組合(94組合)
▽鹿児島銀行156点▽独立行政法人都市再生機構154点▽静岡新聞放送153点▽筑波銀行152点▽スクロール152点▽丸井151点▽船場151点▽北國銀行151点▽岡谷鋼機151点▽豊田自動織機144点▽サントリー144点▽NTN144点▽東邦銀行142点▽日本旅行142点▽雪の聖母会142点▽みずほ140点▽ヨドバシカメラ140点▽日本ガイシ140点▽大同特殊鋼140点▽アイシン140点▽中部電力140点▽リケン139点▽グラクソ・スミスクライン139点▽新電元工業138点▽フランスベッドグループ138点▽岐阜信用金庫138点▽東洋鋼鈑138点▽会津中央137点▽北野建設137点▽十六銀行137点▽武田薬品137点▽大日本住友製薬137点▽横河電機136点▽日本工営136点▽古河電工136点▽ブラザー136点▽イズミグループ136点▽野村證券135点▽日本テキサスインスツルメンツ134点▽北洋銀行133点▽ライオン132点▽コニカミノルタ132点▽明治安田生命132点▽ヤマトグループ132点▽住友不動産販売132点▽ATグループ132点▽豊田合成132点▽太陽誘電130点▽太陽生命130点▽日新電機130点▽倉敷中央病院130点▽独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構129点▽ノバルティス129点▽矢崎化工128点▽サンスター128点▽富士ソフト127点▽トヨタ自動車127点▽豊島127点▽日本通運126点▽渡辺パイプ126点▽山口フィナンシャルグループ126点▽日本事務器125点▽安田日本興亜124点▽日本製鋼所124点▽エプソン124点▽日本トランスシティ124点▽帝人グループ124点▽熊本銀行124点▽ミサワホーム123点▽ワイジェイカード123点▽電源開発120点▽あおぞら銀行120点▽大東建託120点▽トヨタ車体120点▽ユニーグループ120点▽名古屋鉄道119点▽川崎重工業119点▽京セラ118点▽アビーム116点▽信越化学115点▽不二越115点▽小島115点▽住友共同電力115点▽三保造船113点▽トヨタ紡織112点▽リンナイ112点▽日本新薬112点▽東北銀行110点▽カゴメ110点▽日本ケミコン109点▽新潟臨港109点▽成田国際空港108点▽日本製粉108点▽東海放送108点
〇総合健保組合(12組合)
▽富山県自動車販売店163点▽山形県自動車販売161点▽長野県機械金属151点▽北海道農業団体142点▽愛鉄連140点▽滋賀県農協136点▽宮城県自動車販売134点▽埼玉県農協127点▽熊本県自動車販売店126点▽東京都情報サービス産業116点▽京都府農協116点▽経済団体111点

〈元年度後期高齢者支援金の減算対象健保組合(下位)〉

【基準】保険者機能の総合評価の指標を大項目ごとに重点項目を1つ以上実施している保険者のうち、合計点数が単一健保組合107点未満、総合健保組合109点未満に該当

【減算率】0.052%
〇単一健保組合(23組合)
▽SMBCファイナンスサービス106点▽フジ104点▽中越パルプ工業103点▽青森銀行101点▽ヤマハ101点▽TOTO97点▽ホトニクス・グループ96点▽品川リフラクトリーズ96点▽首都高速道路95点▽ドッドウェル95点▽倉紡95点▽三菱瓦斯化学94点▽森下仁丹94点▽明星電気93点▽静岡鉄道90点▽新潟トヨタ自動車88点▽田辺三菱製薬88点▽サカイ87点▽大倉工業87点▽T&Dフィナンシャル生命86点▽ニチコン86点▽みちのく銀行84点▽四電工83点
〇総合健保組合(6組合)
▽和歌山県農協107点▽静岡県金属工業105点▽北海道医療104点▽愛知県自動車販売103点▽北海道信用金庫97点▽鹿児島県信用金庫97点

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